研究課題/領域番号 |
19K17573
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
喜古 崇豊 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50814480)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | PET / MRI / Ammonia / 心筋血流 / ammonia / FDG / NaF |
研究開始時の研究の概要 |
重症大動脈弁狭窄症(severe AS)に対する経カテーテル大動脈弁植込術(TAVI)の成績は大動脈弁置換術に対して非劣勢であることが示されてきており、一般化されてきている。Severe ASの患者は低心拍出により、圧格差が過小評価されていることが多く、治療適応の患者が見落とされていることが多い。PET/MRI複合機は様々なPETトレーサーによる機能的評価と、MRIによる解剖学的評価を同時に可能である。本研究の目的は、PET/MRI複合機により13N-ammonia を用いて、severe ASに対するTAVI前後の血行動態および重症度の評価をより正確に行うことである。
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研究成果の概要 |
大動脈弁狭窄症に対する様々なPETトレーサーを用いたPET/MRI検査の手技を確立することができた。特に薬剤負荷におけるアンモニアPET/MRI検査の安全性が確立されたため、経カテーテル的大動脈弁植え込み術前の心筋血流を詳細に評価することが可能となった。さらに症例を重ねることにより、経カテーテル的大動脈弁植え込み術後の心筋血流の改善について評価を行える可能性がある。また、FDG PETやNaF PETが大動脈弁に集積を認める症例があり、大動脈弁の不安定プラークの鑑別を行える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル的大動脈弁植え込み術は、外科的手術と比較して低侵襲であるため、今後はより適応が広くなる可能性が高い。PET/MRI複合機を用いて心筋血流や解剖学的評価を同時に行うことによって、重症度の評価のみならず、治療効果判定を行うこともできる。また、遠隔期の心血管イベント発生の関連を検討し、大動脈弁狭窄症のどのような病態が予後不良か、病態に合わせた最適治療法など、リスクの層別化を詳細に行い治療方針の決定について有用となる可能性がある。
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