研究課題/領域番号 |
19K17594
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
川治 徹真 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (50791761)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 心房細動 / 線維化 / 炎症 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動(AF)アブレーションを受ける患者10人(screening cohort)を対象として線維化との関連が示唆されている各種バイオマーカー網羅的に測定し、AFにおける線維化に特異的なバイオマーカーの抽出を行う。さらに次年度以降では、200人のAF患者(validation cohort)を対象としてAF患者の線維化病態解明につとめ、さらには経時的な線維化進行の病態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
まず心房細動アブレーションを受ける患者少数例を対象として線維化との関連が示唆されている炎症性バイオマーカー測定を網羅的におこなった。各種バイオマーカー中から低電位領域(左房線維化)の程度に特異的なバイオマーカーの検出を行なった結果、IL-17A(正の相関)とIFN-γ(負の相関)がより特異的なバイオマーカー として検出でき、IL-17A/IFN-γ比が最も線維化を反映する数値として示唆された。その後は、バイオマーカーをTGF-βに固定化し経字的に数値化を行なった。全体的に時間的経過とともにTGF-βの増加を認めたが、心房細動再発症例では特にその進行が早かったことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AFと末梢血バイオマーカーとの関連としては、MRIで左心房の遅延造影が高度であった症例では末梢血TGF-β1が有意に高かったことや、左心房の低電位領域の重症度が末梢血やmicroRNA-21と相関することが報告されている。しかし、いずれも一つのバイオマーカーにおける線維化や予後との関連性の報告がほとんどであり、線維化に特異的なバイオマーカーの抽出やその変動や心筋代謝変化に関する詳細な検討がされていない。本研究は複数の末梢血バイオマーカーの変動や心筋代謝変化からAFの線維化のメカニズムを解明し、治療法の開発に寄与することができる可能性がある
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