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慢性血栓塞栓性肺高血圧症の発症・進展の分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17598
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

谷口 悠  神戸大学, 医学研究科, 特定助教 (80823046)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード慢性血栓塞栓性肺高血圧症 / 血栓内膜摘除術 / Shear stress / 拍動刺激
研究開始時の研究の概要

慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は器質化した血栓により肺動脈の狭窄・閉塞をきたす疾患であるが、最近の研究で、CTEPHの病態は器質化血栓による物理的な閉塞だけでなく、血栓に存在する細胞群の過剰増殖が積極的に関わっていることが示されてきた。しかしながら、これら細胞群の性状や過剰増殖の分子メカニズムは未だ解明されていない。
本研究課題では、肺動脈血栓内膜摘除術を施行したCTEPH患者の手術サンプルから細胞群を単離し、その性状を解析することにより、CTEPH発症・増悪の未知の分子メカニズムを明らかとし、年々増加傾向にあるCTEPH患者に対する新しい治療法の開発に繋げる事を目的とする。

研究成果の概要

慢性肺血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)は器質化した血栓により肺動脈が狭窄・閉塞し、肺動脈圧が上昇して心不全を発症する疾患である。今回、CTEPHの病態を形成する細胞群(CTEPH細胞)の性状や増殖の分子メカニズムを肺動脈内膜摘除術で得られた患者検体を用いて解明を試みた。その結果、CTEPH細胞は血管平滑筋細胞に類似した性質を持ち、進展刺激によって増殖抑制をきたすことを明らかにすることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

CTEPH 細胞の増殖抑制やアポトーシス誘導のためのShear stress や拍動刺激の条件を最適化できれば、それらの検体を採取した症例の臨床情報を加味して、CTEPH 細胞の増殖もしくはアポトーシス誘導を指標としたアッセイ系を構築し、CTEPH 細胞を用いての器質化血栓の退縮に有効な薬剤スクリーニングシステムを構築する。
臨床症例の注意深い観察に基づいて着想された本研究は、CTEPH 発症・進展の分子メカニズムを明らかにして新たなCTEPH 治療方針を提案する可能性があり、またさらには将来的には有効な治療薬の開発に資するデータとシステムを提供する可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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