研究課題/領域番号 |
19K17604
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
篠原 啓介 九州大学, 医学研究院, 助教 (30784491)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 癌カヘキシー / ミクログリア / 腫瘍循環器学 / 心不全 / 脳 |
研究開始時の研究の概要 |
癌の進行に伴う心機能障害やカヘキシーの機序は不明であり有効な治療法が確立されていない。癌は全身慢性炎症の病態として知られる。脳内の免疫細胞であるミクログリアは、全身の炎症により脳内炎症を引き起こし、循環中枢および摂食代謝中枢に影響を与えうる。本研究では、癌においてミクログリアを介した脳内炎症が循環中枢・摂食代謝中枢に影響し心機能障害やカヘキシーを引き起こすかを明らかにする。 Wistar Hannoverラットの腹腔内に癌細胞株AH-130 cellを移植し、癌モデル動物を作成する。薬理学的にミクログリアを消去し、癌に伴う循環・摂食中枢の変化や心機能障害、カヘキシーの変化を解析する。
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研究成果の概要 |
癌患者は増加の一途をたどり、癌に合併した循環器疾患の治療の必要性が増大している。特に、癌の進行に伴う心機能障害やカヘキシーは、生命予後やQOLに直結するにもかかわらず、その機序は不明であり有効な治療法が確立されていない。癌は全身慢性炎症の病態として知られる。脳内の免疫細胞であるミクログリアは、全身の炎症により脳内炎症を引き起こし、循環中枢および摂食代謝中枢に影響を与えうる。本研究では、モデル動物を用いて、癌においてミクログリアを介した脳内炎症が循環中枢・摂食代謝中枢に影響し心機能障害やカヘキシーを引き起こすかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の進行に伴う心機能障害やカヘキシーは、生命予後やQOLに直結するにもかかわらず、その機序は不明であり有効な治療法が確立されていない。本研究により、癌における心機能障害やカヘキシーに対する脳内ミクログリアの役割を新たに証明したことで、その予防・治療法の開発につながることが期待される。
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