研究課題/領域番号 |
19K17610
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
小林 雄祐 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (60612629)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 動脈硬化 / ATP2B1 / 進化型機械学習 / テーラーメード治療 / 治療抵抗性高血圧 / テーラーメード医療 / テーラーメイド医療 / 生活習慣病 / 一塩基多型 / 高血圧 / SNP |
研究開始時の研究の概要 |
高血圧発症における影響力が最大と考えられるATP2B1遺伝子は、近年、冠動脈疾患との関連も報告されつつあるが、動脈硬化症との直接的な関連性は未だ不明である。本研究では、「ATP2B1遺伝子多型が直接的に動脈硬化症の発症・進展に寄与するかを明らかにする」ことを目的として、動脈硬化指標CAVI検査を受けた患者集団を対象として「ATP2B1遺伝子多型と動脈硬化の程度、薬剤応答性との関連性」を総合的に解析する。また、ATP2B1遺伝子に着目した動脈硬化症の病態機序解明のために「ATP2B1遺伝子改変マウス・細胞を用いて動脈硬化症との直接的なパスウェイを解明し、動脈硬化症の新たな治療戦略を探索」する。
|
研究成果の概要 |
生活習慣病治療中の日本人集団1124名において口腔粘膜細胞から抽出したDNAを用いて、ATP2B1遺伝子のSNPのうちrs11105378を含む12種類のSNPsのタイピングを行い、日本人生活習慣病患者において、ATP2B1遺伝子が治療抵抗性高血圧と関連することが初めて示された。 本研究結果を動脈硬化予防のためのテーラーメイド医療の一手法として臨床現場に実装するために、本研究によって得られた膨大なデータを進化型機械学習を用いて解析を行っている。 また、研究支援組織との連携体制を構築することで、本研究成果を動脈硬化予測モデルとして社会実装するための出口戦略を検討可能な体制を構築することが出来た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人の生活習慣病患者においてATP2B1遺伝子が治療抵抗性高血圧と関連することが初めて示されたことにより、治療抵抗性高血圧の治療方法や治療抵抗性高血圧発症のメカニズムの解明につながる可能性がある。 また、本研究開発が進み、動脈硬化予測モデルが構築されることにより、個人個人の動脈硬化の進展を予測することができる可能性につながる。動脈硬化予測モデルにより個別の動脈硬化進展が予測されることで、動脈硬化のテーラーメード医療を実現することにつながる可能性があり、既存の治療方法で動脈硬化進展が予防できなかった患者に対しても治療方法を確立していくことに繋がると考えられる。
|