研究課題/領域番号 |
19K17640
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
美園 俊祐 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (30837779)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 小細胞肺癌 / 機能性RNA / 分子細胞呼吸器学 / 肺癌 / mircoRNA / microRNA |
研究開始時の研究の概要 |
小細胞肺癌は、初期治療には良好な治療反応を示すが、その多くの症例で、再発や遠隔転移を認め、生命予後は極めて不良である。治療抵抗性や再発・遠隔転移を起こす分子メカニズムを明らかにする事が、本疾患の治療法の開発に繋がると考える。本研究では、治療後に遠隔転移をきたし亡くなった小細胞肺癌患者・剖検検体(3症例)から、次世代シークエンサーを用いて、機能性RNA発現プロファイルを作製した。また、治療抵抗に至った患者血液検体から採取したエクソソーム由来のマイクロRNA発現プロファイルを作製している。これらプロファイルの比較から、マイクロRNAを起点として、小細胞肺癌における新規癌促進分子経路の探索を行う。
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研究成果の概要 |
小細胞肺癌の生命予後は極めて不良であり、治療抵抗性や再発・遠隔転移を起こす分子メカニズムを明らかにする事が、本疾患の治療法の開発に繋がると考える。本研究では、治療後に遠隔転移をきたし亡くなった小細胞肺癌患者・剖検検体(3症例)から、次世代シークエンサーおよびマイクロアレイ解析を用いて、機能性RNA発現プロファイルを作製し、癌組織で発現の亢進している遺伝子の中でMCM family(MCM2、MCM4、MCM6、MCM7)に注目した。機能解析でこれらの遺伝子が癌遺伝子であること、抗がん剤(シスプラチン)への感受性を変化させることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学療法後に治療抵抗性を獲得した小細胞肺癌に対する治療は限定的である。小細胞肺癌に対して有効性が示された分子標的薬は未だ存在しない。本研究では、治療抵抗性となった小細胞肺癌の3例の剖検検体から機能性RNA発現プロファイルを作成し、癌の進行に関連する遺伝子を特定した。同様の研究を継続していくことにより、治療抵抗性となった小細胞肺癌に対する新規治療法の開発へ向けて重要な知見を提供する。
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