研究課題/領域番号 |
19K17641
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
爲近 真也 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00638603)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ヒト化マウス / ヒトIL-2 complex / 抗ヒトIL-2抗体(clone 5344) / デキサメタゾン / バリシチニブ / 急性肺障害 / 炎症性サイトカイン / STAT / Il-2 complex / CD25 / JAK阻害薬 / 間質性肺炎 / 制御性T細胞 / 間質性肺炎モデル |
研究開始時の研究の概要 |
間質性肺炎(IP)は、様々な原因により生じ、未だ発症機序も不明な点が多く難治性のため、新しい治療法の確立が急がれる。本研究では、ヒト化マウスによるヒトCD25刺激誘導性IPモデルを用いて、IPが生じている肺の病理検討のみならず、肺に浸潤しているヒト免疫細胞をFACSにより詳細に検討し、肺でのヒトサイトカインの発現を探索することで、ヒトCD25刺激により急性に生じるヒトIP病態の解明を行う。本研究の成果は、新しいIP治療法の開発に向けて、治療ターゲットの発見にもつながり、社会的意義が大きい。
|
研究成果の概要 |
本研究では、ヒト化マウスにhIL-2と抗hIL-2抗体によるhIL-2 complex(hIL-2cx)でのCD25刺激にて急性肺障害(ALI)が生じるモデルを用いてALIの解析を行った。ヒト化マウスにPBS、hIL-2cx、hIL-2cx+デキサメタゾン(Dex)を投与した所、hIL-2cxにより、PBS群と比べhT細胞での炎症性サイトカインの産生増加、マウス生存率の低下や肺病理での肺炎像の増悪を認め、Dex併用では改善しなかった。そこで、hIL-2cx+Dexに加え、JAK1/2阻害薬を追加した所、Dex追加では抑制されなかったhCD4+T細胞でのSTATが抑制され、ALIの改善を認めた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性肺肺障害(ALI)は、covid-19をはじめとして、様々な原因により生じ、未だ発症機序も不明な点が多く、難治性で、致命的となることもあり、新しい治療法の確立が急がれる。本研究では、ヒト化マウスによるヒトCD25刺激誘導性ALIモデルを用いて、肺に浸潤したヒトT細胞のヒト炎症性サイトカインのプロファイルを検討し、デキサメタゾン(Dex)では炎症を制御できなかった炎症を、JAK1/2阻害薬を用いることで制御できることが分かった。本研究の成果は、新しいALU治療法の開発に向けて、治療ターゲットの発見にもつながり、社会的意義が大きい。
|