研究課題/領域番号 |
19K17683
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
難波 由喜子 順天堂大学, 医学部, 講師 (90782243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腫瘍関連線維芽細胞 / ITGA11 / COL11A1 / 非小細胞肺癌 / TGFβ1 / 癌関連線維芽細胞 / TGFβ1 / 肺癌 |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌における癌進展抑制のため、組織中のCAFの生物学的特性を分析し、CAFを標的とした新規治療法の開発への基盤形成までを目的とする。CAFの標的因子を同定し、CAFと肺癌細胞の共移植マウスモデルを用いてCAF標的治療の奏功性を評価する。本研究により ① CAFを介する癌進展の特性を解明できる。 ② CAFの特性に基づいた感受性の高い治療標的を同定。 ③ CAFを標的とする治療効果の予測が可能となる。 といった成果が得られる。
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研究成果の概要 |
腫瘍関連線維芽細胞(CAF)とがん細胞が互いに連携することでがん間質にがん細胞を取り込み、積極的にがんの進展を促進させるという、非小細胞肺がんにおけるCAFの活性化機序を解明した。インテグリンα11 +/コラーゲンタイプXIαI + CAFを標的とした新たな治療法が、がんの進展をより効果的に抑制する可能性を報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではインテグリンα11 +/コラーゲンタイプXIαI + CAFの活性化が肺がんの進展に特に重要な役割を担っている可能性を明らかにした。本研究成果は、CAF を標的とした分子標的治療法の基盤形成をなす研究である。将来的に肺癌患者の実地治療に多大なる効果が期待され癌患者の生命予後の改善につながり学術的意義は非常に大きい。今後さらに研究を重ねることで、CAFの機能解明に関する研究は 肺がん死亡者数の減少を導くブレークスルーとなりうることが期待される。
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