研究課題/領域番号 |
19K17687
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 (2021-2022) 日本大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
豊島 翔太 日本医科大学, 医学部, 助教 (30807954)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マスト細胞 / 細胞外小胞 / microRNA / 2型自然リンパ球 / アレルギー炎症 / ヒトマスト細胞 / サイトカイン産生 / タンパク質メチル化 / IL-5 / PRMT5 / 2型サイトカイン / エクソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
細胞はエクソソームと呼ばれる直径30-100 nmの小胞を分泌することが知られている。そこに内包されるタンパク質やマイクロRNAがアレルギー疾患の発症に関与することが示唆されている。そこで本研究計画では、アレルギーの責任細胞であるマスト細胞から遊離されるエクソソーム中マイクロRNAが、どのような機序で2型自然リンパ球からのIL5産生を増強し、喘息の増悪化に関与するかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では,IgE依存性に活性化したマスト細胞から遊離されたエクソソームには, miR103a-3pを高頻度で内包されていることを明らかにした. それを取り込んだ2型自然リンパ球 (ILC2)のPRMT5の発現を低下させ, GATA3のアルギニン残基のメチル化を脱メチル化へと傾けることで, 好酸球増多をもたらすIL-5の産生を増強させていた. さらに, アトピー患者血清中のエクソソームを調べると, miR103a-3pが高値であったことから, アトピー性皮膚炎など, 好酸球増多を伴うアレルギー疾患では, マスト細胞由来のmiR103a-3pがアレルギーの遷延化に寄与していることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エクソソームに内包されるタンパク質やmiRNAは細胞間相互作用に重要な役割を果たすことがよく知られているが, マスト細胞が遊離するエクソソーム中のmiRNAの役割に関して, 初めて明らかにした. その結果, アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を遷延化させるメカニズムの一端を明らかにできた.
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