研究課題/領域番号 |
19K17695
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
河村 哲也 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80773829)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | エクソソーム / 腎臓病 / 細胞外小胞 / micro RNA / 細胞内小胞 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞外小胞の一種であるエクソソームは蛋白,核酸等多種多様な分子を内包しており,細胞間コミュニケーションの担い手として働くことが知られている.先行研究の成果として,腎臓病では尿中に腎臓の各構成細胞由来のエクソソームが検出可能であり,内包物の検討が進められている.本研究では,腎臓病動物モデル及びヒト腎臓病での尿エクソソームの質的・量的比較検討を行い,その障害細胞特異性を明らかにする.その特異性に応じて,診断・治療マーカーとなりうるエクソソーム内包物の探索をおこなう.続いて,エクソソーム内包物による培養細胞刺激実験によって細胞機能への影響を検討する.
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研究成果の概要 |
細胞外小胞の一種であるエクソソームは蛋白,核酸等多種多様な分子を内包しており,細胞間コミュニケーションの担い手として働くことが知られている.本研究では,腎臓病動物モデルでの尿エクソソームの質的・量的比較検討を行い,その障害細胞特異性を明らかにすることを目的とした.糸球体・ポドサイト障害モデルとしてPAN腎症ラット,尿細管障害モデルとして虚血再灌流ラットを採用し,モデル間,コントロールとの尿エクソソームの定量比較を行い,量的差異の有無を検討した.結果,モデルの障害時相に応じてのエクソソームの量的変化を検出した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿エクソソームは,過去の検討よりその疾患に特異的な生理機能を有する可能性が高いこと,尿により容易に採取が可能であること等の特徴を有する安定供給可能な生体試料ツールであり,ヒト診療への応用が有望視されてきた.今回,動物モデルでの障害時相における変化を検出できたことは診断バイオマーカーとしての応用につながる成果と考えられる.
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