研究課題/領域番号 |
19K17711
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
高田 知朗 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (70835686)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ウロモジュリン / Uromodulin / TGF / Water balance / マクラデンサ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、尿中分泌タンパクであるウロモジュリンによる糸球体濾過の調節メカニズムを明らかにする。ウロモジュリンは、尿細管ヘンレの太い上行脚(TAL)から分泌されるタンパクで、TALにおけるNaトランスポーターの活性に関わる。MD細胞はTALの下流に位置するがウロモジュリンはMD細胞へ接着しNaトランスポーターの働きに関わると考えられる。ウロモジュリンによるMD細胞のNaトランスポーター活性が明らかとなれば、糸球体内圧の是正による腎保護の新たなメカニズムの発見につながる。
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研究成果の概要 |
本研究では、尿中へ分泌されたウロモジュリンが尿細管上皮細胞の働きに対する生理的な作用について検討した。ウロモジュリンの集合管上皮細胞アクアポリンへの働きについて、in vitroにおいて、ウロモジュリンはアクアポリン活性化および細胞膜上皮細胞への発現に関与することが明らかとなった。同様にIn vivoにおいて、ウロモジュリンは集合管上皮細胞のアクアポリン活性に関与する事が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、ウロモジュリンが集合管細胞のアクアポリン-2活性に関与することが明らかとなった。腎尿細管は水とナトリウムの再吸収調節を介して体液維持を行っているが、過剰な水あるいはナトリウムの再吸収は高血圧の原因となる。集合管におけるアクアポリン-2活性の詳細なメカニズムを解明することで、あらたな利尿薬の標的の発見につながる。ウロモジュリンの制御を介した新しい機序による高血圧治療薬の開発に繋がることが期待される。
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