研究課題/領域番号 |
19K17712
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
大西 啓右 香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (60801397)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糸球体腎炎 / DDS / HB-EGF抗体 / 腎臓 / ドラッグデリバリー |
研究開始時の研究の概要 |
ドラックデリバリーシステム(DDS)は効率的に薬剤を目的の場所に到達させる技術だが、腎疾患に対するDDSは確立していない。申請者はヘパリン結合上皮成長因子(HB-EGF)と腎疾患との関連について着目し、糸球体腎炎においてHB-EGFが発現していることからHB-EGF抗体を応用することで、腎臓に特異的に薬剤を到達することが可能であると考えた。本研究ではHB-EGF抗体結合型リポソームを腎炎モデルマウスに投与することで、特異的に病変部位に集積し、病態の改善に有効であるかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
ヒトHB-EGFノックインマウスに抗GBM血清を投与し、抗GBM腎炎モデルの作成を行った。抗GBM血清を投与したが、半月体の形成を認めなかった。そのため他のモデルを検討し、BSAを連日投与することで半月体形成を起こすBSA腎炎モデルの作成を行った。BSA投与により、腎糸球体に半月体形成を確認した。BSA腎炎の腎臓に対して染色を行い、糸球体にHB-EGFの発現を認めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初予定していた抗GBM腎炎モデルで半月体形成を認めなかったため。またBSA腎炎モデルの作成するためにはpreimmunized後連日投与するなどモデル作成まである程度期間を要し、モデル作成の途中や染色を検討する前に死亡する個体がある、実際に半月体形成している個体の割合が多くないなど、安定した供給が難しくモデル動物を作るのに難渋している。
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今後の研究の推進方策 |
半月体形成性腎炎モデルを確立するとともに、他の半月体形成性腎炎モデルであるSCG/Kjマウスなどを用い、HB-EGF抗体の投与により病変部位への特異的な集積に関する検討を行う。また半月体形成性腎炎モデル以外のHB-EGFが発現する糖尿病性腎症モデル等においても検討を行う。 ヒト腎生検サンプルを用いた各腎疾患のHB-EGF発現に関する評価も行う予定である。
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