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保存期腎不全おける、血清亜鉛濃度が血清石灰化傾向(T50)に及ぼす影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17713
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪市立大学 (2019-2021)

研究代表者

仲谷 慎也  大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80701325)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード亜鉛 / T50 / 血清石灰化傾向(T50) / 保存期CKD
研究開始時の研究の概要

[研究デザイン] 横断的研究
[対象] 保存期CKD群と健常対照群の2群。各群150名の合計300名。
[検討1] 血清亜鉛濃度、CVDサロゲートマーカーのT50を測定し、両群で比較する。
[検討2] 動脈硬化の指標として、足関節上腕血圧比(ABI)、上腕足関節脈波伝達速度
(baPWV)を計測し、両群で比較する。
[検討3] 上記のデータより、血清亜鉛濃度と、T50および動脈硬化の関連を解析する。

研究成果の概要

血清亜鉛値は保存期CKDの時点で既に低下していた(特に蛋白尿を有するCKD患者では腎機能よりも蛋白尿との関連性が強かった)。血清石灰化傾向であるT50は腎機能悪化とともに低下した(腎機能が悪化すると血清中の石灰化傾向は、早かった)。血清亜鉛値は保存期CKD、維持血液透析患者いずれにおいても、T50の規定因子であった。
維持血液透析患者では、血清亜鉛と値腹部CTで評価されるAgatston scoreは負の相関を示した(血清亜鉛値が低いと腹部大動脈石灰化は高度である)。亜鉛添加により、健常者でも維持血液透析患者でもT50は延長した(亜鉛に血清中の石灰化傾向を緩衝する作用がある)。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究より、1)血清亜鉛値は血液透析患者のみならず、尿蛋白を伴う慢性腎臓病患者でも低値であること、2)血清亜鉛値は血清中の石灰化指標であるT50の規定因子であること、3)血清亜鉛値は腎不全患者において、血清および大動脈において石灰化と関連していること、4)亜鉛には血清中の石灰化傾向を緩衝する作用がある可能性が示された。
慢性腎臓病診療において、予後にかかわる石灰化を抑制するこは喫緊の課題であり、石灰化抑制作用を有する可能性のある治療が望まれる。亜鉛にはその可能性があり、本研究は、将来的に、慢性腎臓病患者を対象とした、亜鉛による介入研究の第一歩となる内容である。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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