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慢性腎臓病患者におけるサルコペニア/フレイルの発症因子としてのADMA

研究課題

研究課題/領域番号 19K17718
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

若林 啓一  順天堂大学, 医学部, 助教 (60748565)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードCKD / サルコペニア / フレイル / AGEs / 血管内皮障害 / 終末糖化蛋白 / 内皮障害 / 慢性腎臓病 / 終末糖化産物 / 慢性腎不全 / ADMA
研究開始時の研究の概要

近年、慢性腎臓病(CKD)患者では、サルコペニア/ フレイルが多発し、身体活動のみならず、CKDや心血管病の進展、生命予後にも大きく寄与することが明らかとなり、その対策は喫緊の課題である。本研究では、「CKD で蓄積する尿毒素の一つであるADMA が内皮障害による局所の血流低下、慢性炎症、インスリン抵抗性を介し筋委縮に関与し、サルコペニア/ フレイルの発症進展に密接に関与する」との仮説を立て、その検証を行う。さらには、新たな治療法確立のため、本病態における運動療法及びMyokineであるIrisinに着目し、その動態と治療標的としての可能性を探求することを目的とする。

研究成果の概要

CKD患者ではサルコペニア/フレイルが多発する。尿毒素であるAGEは酸化ストレス及び炎症を惹起し、内皮障害因子であるADMA等を介した臓器障害に関与する。本研究ではCKDにおけるサルコペニア/フレイルとAGEとの関連について検討した。透析患者ではフレイルを有する群でAGEが高値であり、運動機能及び身体活動度と負の相関がみられた。CKDモデル動物では腓腹筋へのAGEの蓄積がみられ、筋の形態学的変化、毛細血管の消失、ミトコンドリア機能異常を認めた。この変化はAGEアプタマー投与により改善を認めた。AGEは内皮機能を介して、サルコペニア発症・進展を抑制する新たな治療標的となりうる可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

CKD患者における、サルコペニア/フレイルの病態及びその分子機序を明らかとすることは、CKD患者のQOL/生命予後/健康寿命の改善に繋がるだけでなく、医療費削減にも繋がり、社会的に大きな意味をもつと考える。
本研究で、AGEがCKDにおけるサルコペニア/ フレイルの重要な発症因子であることが明らかとなった。AGEによる内皮障害を制御することで、サルコペニア/フレイルの発症・進展を抑制する新たな治療法の開発へ繋がる。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Association of advanced glycation end products with sarcopenia and frailty in chronic kidney disease.2020

    • 著者名/発表者名
      Yabuuchi、J., Ueda, S., Yamagishi, S-I, Nohara, N., Nagasawa, H., Wakabayashi, K., Matsui, T., Higashimoto Y., Kadoguchi, T., Otsuka, T., Gohda, T., Suzuki, Y.
    • 雑誌名

      Sci. Rep.

      巻: 10 号: 1 ページ: 17647-17659

    • DOI

      10.1038/s41598-020-74673-x

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] CKDにおけるサルコペニア/フレイルの発症因子としてのAGE2021

    • 著者名/発表者名
      薮内純子、上田誠二、野原奈緒、長澤肇、大塚智之、若林啓一、鈴木祐介
    • 学会等名
      第4回日本Uremic Toxin研究会学術大会, WEB開催, 2021年4月24日
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] CKDにおけるサルコペニア/ フレイルの発症因子としてのAGE2020

    • 著者名/発表者名
      薮内純子、上田誠二、野原奈緒、長澤肇、大塚智之、若林啓一、鈴木祐介
    • 学会等名
      第63回 日本腎臓学会学術総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] CKDにおけるサルコペニア/ フレイルの発症因子としてのAGE2020

    • 著者名/発表者名
      薮内純子、上田誠二、野原奈央、長澤肇、大塚智之、若林啓一、鈴木祐介
    • 学会等名
      第63回日本腎臓学会学術総会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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