研究課題/領域番号 |
19K17722
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
横手 伸也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (30459656)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 腎臓再生 / 後腎移植 / 後腎 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、再生腎臓の尿排泄路システムであるStepwise Peristaltic Ureter system : SWPU systemを開発した。今回の研究では、SWPU systemを用いて再生した新規腎臓をさらに大型化し尿量を増加させる方法を開発し、臨床応用に向けての研究基盤を確立することが目標である。 新規腎臓を大型化するために①VEGF等の液性因子や間葉系幹細胞の新規腎臓の発育への影響を精査し、②利尿剤であるTolvaptanが新規腎臓の尿量増加に寄与するかを検討する。また、③無腎ラットの長期予後を改善しうるかについても検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
1) HIF-PH阻害薬が再生腎臓に与える影響 膀胱付き後腎(クロアカ)を雄性ラットに移植。2群に分け、HIF-PH群にはRoxadustatを、コントロール群は偽薬を投与。移植4週後にSWPUを施行。移植8週後で新規腎臓の重量及び腎組織所見を評価した。HIF-PH群では、新規腎臓の重量は増加していたが、統計学的有意差を認めなかった。2)Tolvaptanが再生腎臓に与える影響 クロアカを雄性ラットに移植。2群に分け、tolvaptan群にはを tolvaptan投与、コントロール群は偽薬を投与し、再生腎の尿排泄量を検討した。tolvaptan群ではクロアカ尿量の増加する傾向を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
SWPUを用いた再生腎臓の大型化、尿量の増加を可能にする薬剤についての検討を行った。ある種の薬剤には再生腎臓の大型化や尿量の増加が期待できるという本研究の結果は、SWPUを用いた腎臓再生が臨床応用するために重要な所見であったと思われる。今後、研究を継続し、これらの知見を用いて実際にSWPUを用いた腎臓再生により腎不全動物の予後を改善することができれば、さらにSWPUを用いた腎臓再生の臨床応用に近づくと思われる。
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