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多発性嚢胞腎におけるリンパ管新生の意義の解明と新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K17725
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関愛知医科大学

研究代表者

鬼無 洋  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (70805275)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード多発性嚢胞腎 / VEGF-C / リンパ管新生
研究開始時の研究の概要

多発性嚢胞腎は最も頻度の高い遺伝性腎疾患であり、半数以上の患者が最終的に透析療法や腎移植を必要とするが、未だ有効な治療法は確立されていない。
一方、脈管系のリンパ管は過剰な組織液を再吸収して血液循環に戻す働きを持ち、組織間質の恒常性を保つ重要な役割を担っている。
本研究では、ヒト多発性嚢胞腎の臨床経過に類似した2種類のマウスモデルを用いて、VEGF-Cに誘導されるリンパ管新生の意義の解明を目的としている。
本研究によってリンパ管新生を標的とした多発性嚢胞腎の新しい治療法の開発に貢献できると考える。

研究成果の概要

多発性嚢胞腎におけるVEGF-Cとリンパ管新生の意義を検討した。多発性嚢胞腎マウスモデルである4週齢のJckマウス・Pcyマウスに1.0-2.5x10の8乗pfuのリンパ管成長因子であるヒトVEGF-Cを発現するアデノウイルスベクター(AdVEGF-C)またはコントロールベクター(AdLacZ)を投与し、8週齢でサクリファイスした。しかしながら、腎重量/体重比、腎嚢胞形成、リンパ管発現、血清クレアチニンのいずれにおいても、AdVEGF-C群とAdLacZ群との間に差はみられなかった。ウイルス投与量の再検討と長期的な研究が必要と考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

多発性嚢胞腎は最も頻度の高い遺伝性腎疾患であり、両側の腎臓に多数の嚢胞が形成され進行性に腎機能が低下し、最終的に半数以上の患者が透析療法や腎移植を必要とする。原因遺伝子としてPKD1・PKD2が明らかにされ嚢胞形成機序の解明が進んでいるが、未だ有効な治療法は確立されていない。本研究では、ヒト臨床経過に類似した多発性嚢胞腎マウスモデルを用いて、嚢胞形成におけるVEGF-Cとリンパ管新生の意義を検討した。本研究は今後VEGF-Cなどを介したリンパ管発現の制御を、多発性嚢胞腎の新しい治療法として確立するための重要なステップであると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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