研究課題/領域番号 |
19K17731
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅原 真衣 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80837005)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 糖尿病性腎臓病 / hypoxia-inducible factor / HIF-PH阻害薬 / PHD阻害薬 / 近位尿細管 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病性腎臓病(DKD)には未だ効果的な治療法がなく、新たな治療戦略を打ち出すためにも、病態進展のメカニズムを解明することが必要である。本研究では低酸素応答の要となるPHD-HIF経路に着目し、腎臓におけるHIF活性化がDKDの進展に与える影響を検討する。
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研究成果の概要 |
低酸素誘導因子(hypoxia-inducible factor:HIF)は多面的な作用を持ち、腎臓の構成細胞それぞれにおいて特異的なはたらきをする可能性がある。近位尿細管特異的にHIFを活性化したマウスに糖尿病を発症させたところ、アルブミン尿の増加が抑制され、糸球体肥大が抑制される傾向にあった。また、このマウスは対照群と比較して血圧が有意に低下することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性腎臓病(CKD)には未だ効果的な治療法がなく、新たな治療戦略が必要である。低酸素誘導因子(HIF)はCKDの進展に重要な役割をはたすと考えられているが、HIFの長期的な活性化が腎保護作用をもたらすかどうかについては、一定の見解が得られていない。その理由のひとつとして、HIFが多面的な作用を持ち、腎臓の構成細胞それぞれにおいて特異的なはたらきをしている可能性が考えられる。本研究は、近位尿細管特異的にHIFを活性化すると、糖尿病発症時のアルブミン尿の増加が抑制されることを明らかにした。また、近位尿細管におけるHIFが血圧調節に影響を与える可能性が示された。
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