研究課題/領域番号 |
19K17740
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大野 祥子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (50816874)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | ポドサイト / microRNA / トランスジェニックマウス / ストレプトゾトシン / 抗糸球体基底膜腎炎 / アデニン負荷腎不全マウス / 糖尿病性腎症 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者の研究室では糖尿病性腎症のポドサイトにおいて網羅的解析からconnective tissuegrowth factor(CTGF/CCN2)を標的とするmiR-26aを解析してきた。本申請研究は糖尿病性腎症進展をmiR-26aが抑制する可能性について、ポドサイト特異的miR-26a過剰発現マウスを作製して検討する。またマウスならびにヒトの血中および尿中のエクソソーム解析を行い、miR-26aの糖尿病性腎症バイオマーカーとしての可能性と他臓器連関について検討する。さらにポドサイトにmiR-23bが比較的多く発現していることから、ポドサイトにおけるmiR-23bの役割についても明らかにする。
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研究成果の概要 |
ポドサイトにおけるmicroRNAの役割を調べるために、ポドサイトでGFPとmiR-26aを過剰発現させたポドサイト特異的miR-26a過剰発現(Tg)マウスを作製した。しかし、Tgマウスは基礎状態では野生型マウスと変わらなかったため、streptozotocinによりpod-miR-26a Tgマウスに糖尿病を誘発したが、有意な表現型は認められなかった。そこで、miR-23bの解析に方向転換し、培養ヒトポドサイトにmiR-23b mimicを遺伝子導入し、miR-23bの標的蛋白と想定されるNPR3, PDE4B,PTENのウェスタンブロットを行ったが有意な低下は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポドサイトのmicroRNAの意義を検討するために、過剰発現マウスを作製したが、miR-26の発現が十分に得られず、その機能的意義を検討するは困難であった。In vivoにおける解析では、野生型マウスの発現レベルを考慮して、過剰発現マウスを作製することが必要であることを示している。社会的意義として、糖尿病性腎症の機序解明に貢献している。
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