研究課題/領域番号 |
19K17785
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
増澤 真実子 北里大学, 医学部, 講師 (20365084)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 血管肉腫 / ISO-HAS / パゾパニブ / VEGFR阻害薬 / 抗IL-17抗体 / 抗L-17抗体 / 抗VEGF抗体 / angiosarcoma / 分子標的薬 |
研究開始時の研究の概要 |
血管肉腫細胞株への抗VEGF阻害抗体単独投与および抗IL-17抗体併用投与で、腫瘍細胞増殖抑制を比較検討する。また当科で樹立した血管肉腫マウスモデルISOS-1(Masuzawa et al. J. Dermatol.Sci.16:91-98,1998)を用いて、がん微小環境が存在するin vivoにおいても腫瘍細胞増殖抑制効果が認められるかについて検討する。
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研究成果の概要 |
パゾパニブは血管肉腫の保険適用薬だがin vitro/vivoでの治療効果について検討された研究はほとんどない。我々はヒトおよびマウス血管肉腫マウスモデルを樹立し、いずれもパゾパニブ投与群では陰性コントロール群と比較し腫瘍細胞の増殖抑制を証明した。またヒト血管肉腫細胞株ISO-HAS、ヒトリンパ管肉腫細胞株Mo-LASを用いたパゾパニブ添加による細胞生存率は濃度依存性に低下し腫瘍増殖抑制効果を認めた。 パゾパニブの治療抵抗性については腫瘍微小環境中のIL-17の関与を検証したがマウス血管肉腫モデルでパゾパニブ単独投与群とパゾパニブ+抗IL-17抗体併用投与群に腫瘍増殖抑制効果の差は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管肉腫は悪性南部腫瘍としてパゾパニブが保険適用となったが、実際血管肉腫に対するパゾパニブの治療効果を証明する基礎研究はほとんどなく、その治療効果は不定であった。今回我々は、血管肉腫マウスモデルおよび、血管肉腫細胞株を用いて血管肉腫に対するパゾパニブの効果を証明し得た。実際の臨床課題としては、パゾパニブで得られる無増悪生存率は3ー4ヶ月程度で治療耐性となっていることが予想される。耐性の出現を抑制する併用治療の開発が今後の課題であると考える。
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