研究課題/領域番号 |
19K17787
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
三津山 信治 東邦大学, 医学部, 講師 (80598863)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 食物アレルギー / ビワ / アナフィラキシー / 口腔アレルギー症候群 / アレルゲンコンポーネント / プロテオミクス / アレルギーコンポーネント / ビワアレルギー / アレルゲン / ビワアレルゲン / 蛋白質精製 / 2次元電気泳動 / 蛋白質同定 / プロテオミクス解析 / 花粉-食物アレルギー症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
食物アレルギーの原因アレルゲンは多様であるが、含有蛋白質を網羅的に解析したた食物は少なく、アレルゲンとなる蛋白質が同定されていない食物も多い。ビワの食物アレルギーの発症例は全国で散見されるが、ビワアレルゲンの詳細な解析報告はみられない。近年、アレルギーコンポーネント解析において、2次元電気泳動や質量分析を組み合わせたプロテオミクスの解析手法により、問題となる蛋白質群を迅速かつ網羅的に解析することが可能となってきた。本研究では、プロテオミクス解析手法を用いてビワのアレルゲンコンポーネントを同定することにより、ビワアレルギーを診断する検査方法の確立など臨床応用へ展開するための基盤となる研究を行う。
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研究成果の概要 |
ビワアレルギーは日常臨床において重要な食物アレルギーであるが、これまでにビワの抗原蛋白質を網羅的に解析した報告はなかった。そこで本研究では、ビワアレルギー患者血清を用いてプロテオミクスを行い、ビワの抗原蛋白質の網羅的な解析を行った。その結果、植物の乾燥耐性に関連する蛋白質であるDesiccation-related protein PCC13-62が、ビワの抗原蛋白質の1つである可能性が示され、ビワアレルギーの病態メカニズムの解明に向けた指針を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにビワの抗原蛋白質を網羅的に解析した報告はなく、ビワの抗原蛋白質のプロテオミクス解析は世界で初めての報告である。ビワの抗原蛋白質の可能性として、これまでに報告されていたリンゴのMal d 1類似蛋白質以外に、植物の乾燥耐性に関連する蛋白質であるDesiccation-related protein PCC13-62を同定したことも世界で初めての報告である。本研究で得られた知見は、今後のビワアレルギーの病態解析に大きく貢献するものであり、アレルギーコンポーネント特異的IgE抗体検査等のビワアレルギー検査の構築など、臨床応用への発展が期待される。
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