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皮膚線維化におけるPMEPA1の発現と病態形成関与の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K17807
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関横浜市立大学

研究代表者

渡邊 友也  横浜市立大学, 医学部, 助教 (00733461)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード皮膚線維化 / 全身性強皮症 / 創傷治癒 / PMEPA1 / RNA-seq / 強皮症
研究開始時の研究の概要

細胞外マトリックスの蓄積を特徴とする線維化は創傷治癒過程などでみられる正常な生体
反応であるが、臓器における過剰な線維化は正常構造の破壊と機能低下をきたし、臓器不全
の主原因となる。しかし、線維化のメカニズムは臓器間でも相違があり、その詳細なメカニ
ズムは未だ不明な点が多い。本研究者はヒト皮膚Ex vivoモデルとRNA-seq解析を用いて皮膚
線維化に関与すると考えられるprostate transmembrane protein, androgen induced 1(PMEPA1)に着目し、皮膚線維化におけるその機能と病態の関係を明らかにし、線維化の新規治療法応用への基盤構築を目的とする。

研究成果の概要

ヒト皮膚線維芽細胞及び皮膚検体におけるPMEPA1のmRNA及び蛋白の発現を解析したところ、TGF-β刺激により経時的かつ有意な発現上昇を認めた。皮膚線維化の代表疾患である全身性強皮症患者由来の線維芽細胞と健常人ではmRNAの発現に差はなく、皮膚検体の免疫染色でも同様の結果であった。また、全身性強皮症患者由来の線維芽細胞のPMEPA1をノックダウンをしたところ、皮膚線維化関連遺伝子の発現に有意な変化は認めなかった。一方で、創傷治癒モデルマウスを用いた解析では、創傷部のPMEPA1の発現上昇を認めており、PMEPA1は創傷治癒過程の線維化病態に関与していることが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は皮膚線維化におけるPMEPA1の病態関与について解析し、PMEPA1が創傷治癒過程における線維化に関連していることを示した。一方で、全身性強皮症のような線維化が完成された病態においては、PEMPA1の発現に変化がないことから、PMEPA1は創傷治癒などの初期の線維化病態に関与している可能性が示唆された。このTGF-βによって誘導されるPMEPA1の更なる機序を解析することで、皮膚における病的線維化の病態解明と治療に繋がると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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