研究課題/領域番号 |
19K17828
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
新井 康之 京都大学, 医学研究科, 助教 (10826564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 腸内細菌叢 / 腸管細菌叢 / 移植片対宿主病 / 骨髄移植 |
研究開始時の研究の概要 |
同種造血幹細胞移植は、造血器腫瘍の根治的治療であるが、移植後には様々な合併症が知られる。特に重篤な合併症である腸管の急性移植片対宿主病(GVHD)に関しては、発症予知バイオマーカーや、局所的予防・治療法が探索されてきたが、未だ確立されたものはない。 近年、炎症性腸疾患など腸管の免疫疾患において、腸内細菌叢の構成変化(dysbiosis)と病態との関連が証明されてきた。この知見から推察すると、患者腸管粘膜に対するドナーリンパ球の攻撃(同種免疫)である腸管GVHDにおいても、dysbiosisが関連する可能性がある。
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研究成果の概要 |
本研究は、①造血器腫瘍に対する骨髄移植後の腸内細菌叢の採取と同定、②AIを用いた機械学習による腸内細菌叢の分類と、移植後臨床データベースとの融合と解析、③マウス実験モデルでの同様の検討と生菌製剤を用いた予防実験、およびそれを踏まえたヒト臨床試験の準備、に分けられる。 ①の腸内細菌叢採取に関しては、移植前処置開始から2ヶ月に渡り、患者便検体を毎週採取する。細菌に特異的な遺伝子である16SリボゾームRNAコード遺伝子の塩基配列を、次世代シーケンサで決定する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
検体採取は順調に進行し、これまでに合計21患者を対象とし、100サンプル以上を検討した。予定したプロトコールによって、患者からの同意取得、検体の採取、院内検査室への搬送、解析研究室への輸送、検体の保存、次世代シーケンスを用いた測定、コンピュータを用いた解析には大きな問題は発生せず、予定通り進捗している。結果は、属レベルまでの細菌分類が可能であった。
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