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POEMS症候群患者血小板および骨髄間質細胞の遺伝子発現解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K17850
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

塚本 祥吉  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00814617)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワードPOEMS症候群 / 骨髄間質細胞 / 血小板 / VEGF / RNAシークエンス
研究開始時の研究の概要

POEMS症候群(クロウ・深瀬症候群、高月病)は骨髄モノクローナル形質細胞の存在を基盤に、多発神経炎、臓器腫大、M蛋白、血小板増多など多彩な症状、検査所見を呈する難治性の全身性疾患である。本疾患は稀少疾患のため未だその病態解明には至っておらず、疾患特異的なVEGFの産生細胞同定に基づく病態解明、新規治療法の導入が待たれる。本研究ではVEGFを含めてさまざまなサイトカインを産生、蓄積し得る細胞として血小板、巨核球、骨髄間質細胞に着目し、POEMS症候群におけるその役割を明らかにすることを目的とする。

研究成果の概要

本研究はPOEMS症候群において、疾患特異的に高値を示すVEGF産生細胞の候補として主に骨髄間質細胞(Bone Marrow Stromal Cells: MSCs)に着目し、その遺伝子発現解析、機能解析を行うことを目的とした。POEMS症候群MSCs(n=9)は多発性骨髄腫(MM)MSCs(n=3)と比較してVEGF mRNA発現に有意差を認めず、POEMS症候群におけるVEGF産生細胞は骨髄間質細胞ではないことが示唆された。また、POEMS症候群MSCs(n=9)はMM-MSCs(n=2)に比べ、Gene Ontology解析で骨化や骨芽細胞分化に関連する遺伝子群の発現上昇が見られた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

稀少難病であるPOEMS症候群は骨髄モノクローナル形質細胞の存在を基盤に発症していると考えられており、形質細胞異常の観点から多発性骨髄腫に対する新規薬剤の開発、導入により治療成績が向上しつつある。しかし、依然として治癒困難な疾患であり再発再燃を繰り返すため、患者救済のための総合的治療戦略は未解決と言える。本研究では形質細胞以外の治療標的細胞として骨髄間質細胞に着目しその遺伝子解析を行ったが、疾患特異的に高値を示すVEGFの産生細胞は骨髄間質細胞ではないことが示唆された結果であり、今後さらなる治療標的細胞の探索による病態解明が必要であると考えられた。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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