研究課題/領域番号 |
19K17859
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山内 拓司 九州大学, 大学病院, 助教 (20796213)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | AML / novel therapy / CRISPR / HUSH / MORC3 / 急性骨髄性白血病 / ATRA / synthetic lethal / 分化誘導療法 |
研究開始時の研究の概要 |
ATRAはAPLの第一選択薬であるが、その分化誘導効果は PML-RARα遺伝子を有するAPL細胞に限られる。しかしながら、レチノイン酸受容体が正常骨髄球の分化に必須であること、ATRA と他剤との併用によりAPL以外のAML細胞株でも、ときに分化・細胞死をきたすことが知られている。 予備実験として行ったATRA存在下でのCRISPR全ゲノムスクリーニングにより、ATRAと協働してAML細胞の分化・細胞死を誘導する新規遺伝子群(HUSH複合体)を同定しており、本研究では、この知見を基にHUSH複合体構成因子のAML細胞分化における機能とその分子機構を解明する。
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研究成果の概要 |
新たなAML治療法開発のため、CRISPR/Cas9遺伝子改変技術を応用し、CRISPR全ゲノムスクリーニングを抗白血病薬(ATRA)と併用して行った。ATRAと協働してAML細胞を分化・細胞死を誘導する遺伝子としてHUSH複合体を構成する因子を同定した。本研究結果より、HUSH構成因子のなかで、MORC3遺伝子の欠損がATRAと協働してAML細胞死を誘導することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AMLは難治性の造血器悪性腫瘍であり、新たな治療法開発は喫緊の課題である。我々が用いた手法により、既存の抗白血病薬との新たな治療法開発が可能であると考える。今回の研究は、AML治療法における新たな治療法開発基盤となるシーズを創出した。
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