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慢性ストレス下の造血幹細胞におけるp38α機能の遺伝学的解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17877
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関国立研究開発法人国立国際医療研究センター

研究代表者

雁金 大樹  国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 客員研究員 (60594588)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード造血幹細胞 / 老化 / p38MAPK / ATM / Atm / 慢性炎症
研究開始時の研究の概要

加齢に伴い骨髄異形成症候群や急性骨髄性白血病などの有病率が増加する。これは両疾患の発病母地である造血幹細胞の、老化に伴う異常に起因すると考えられている。しかし現状では造血幹細胞の老化については不明な点が多く、解明が急務である。本研究では、これまで造血幹細胞老化における悪玉因子と考えられてきたp38MAPKの、慢性ストレスである老化における役割を明らかにする。

研究成果の概要

加齢により造血幹細胞でどのような変化起こるかはまだ不明な点があります。生理的老化と早期老化の両方のモデルを用いて、造血幹細胞の老化におけるp38aの多面的な役割について解析しました。老化の初期段階において、p38aは造血幹細胞の生着能を維持することが報告されていますが、老化の進行後期には造血幹細胞の移植能力を低下させることがわかりました。さらに、早期老化モデルであるAtm欠損マウスでp38aを共欠損させると、Atm単一変異マウスで見られる老化関連の表現型が、さらに悪化しました。これらの研究により、造血幹細胞の老化を促進・抑制するp38MAPKの多機能性について、新たな知見が得られました。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在は高齢化社会であり、血液疾患のみならず、多くの疾患は老化が大きな要因となって発症します。しかし老化とは何か、老化がどのように疾患の進展に影響するかなどは、まだ不明な部分が多く残っています。我々は老化を代表的な慢性ストレスととらえ、生理学的老化および早老症モデルにおける造血幹細胞の機能を解析し、上記問題の解明を試みました。結果、老化は一様ではなく、早期・後期で異なる分子機構が寄与している可能性が示唆されました。また早老症モデルは必ずしも生理学的老化とは同じではなく、異なる機構が存在すると考えられました。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] p38α plays differential roles in hematopoietic stem cell activity dependent on aging contexts2021

    • 著者名/発表者名
      Sorimachi Yuriko、Karigane Daiki、Ootomo Yukako、Kobayashi Hiroshi、Morikawa Takayuki、Otsu Kinya、Kubota Yoshiaki、Okamoto Shinichiro、Goda Nobuhito、Takubo Keiyo
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry

      巻: 296 ページ: 100563-100563

    • DOI

      10.1016/j.jbc.2021.100563

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書 2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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