研究課題/領域番号 |
19K17880
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
安部 沙織 筑波大学, 医学医療系, 助教 (00830093)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | T細胞 / 自己免疫 / シェーグレン症候群 / ELISPOT法 / 抗原特異的T細胞 / TCR seq / M3R / Th17 / 抗原特異的自己免疫応答 |
研究開始時の研究の概要 |
シェーグレン症候群(SS:Sjogren’s syndrome)において自己抗原として注目されているM3ムスカリン作働性アセチルコリン受容体(M3R:M3 Muscarinic acetylcholine receptor)に対する免疫応答は、SS類似の唾液腺炎をマウスにて発症させ、その病態としてM3R反応性Th1細胞、Th17細胞の関与を本研究室の先行研究で報告した。近年IL-17を産生するTh17細胞は、様々の自己免疫疾患において重要な役割を果たすことが示されており、M3R反応性Th17細胞のSS病態への関与を解析することで抗原特異的治療法の構築を目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、一次性シェーグレン症候群(SS:Sjogren’s syndrome)患者末梢血中で自己抗原の一つと考えられるM3ムスカリン作働性アセチルコリン受容体(M3R:M3 Muscarinic acetylcholine receptor)反応性Th17細胞を同定し、さらに口唇唾液腺浸潤T細胞においても末梢血中M3R反応性Th17細胞との重複クローンが存在していることを明らかにした。M3R反応性Th17細胞の存在は、疾患活動性、および抗原特異的B細胞応答と関与している可能性があることも明らかにし、新たな治療標的となる可能性を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シェーグレン症候群(SS:Sjogren’s syndrome)は慢性外分泌腺炎を主徴とする原因不明の自己免疫疾患 の一つであり、国の難病に指定されている。その効果的な治療方法は未確立であり、根治的治療法の確立が本疾患における最大の課題である。本研究はSSにおける病態解明を目的としており、本研究結果からSSに対して唾液腺局所と重複して存在する末梢血中の自己抗原特異的T細胞が新たな治療標的となる可能性が示唆された。
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