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SLEの増悪に寄与する患者由来膜小胞の性状解析を基盤としたSLEの病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17885
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

加藤 保宏  大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30837050)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードSLE / AdMVs / type I IFN / STING / Type I IFN / 自己免疫疾患 / membrane vesicles
研究開始時の研究の概要

全身性エリテマトーデス(SLE)は若年女性に好発する難治性の自己免疫疾患である。治療にはステロイドなどが用いられるが、様々な副作用が問題となり、病態生理にもとづく副作用の少ない治療が求められている。本研究では、type I IFNを誘導するApoptosis derived membrane vesiclesに注目し、type I IFNの産生メカニズムの解明と新規バイオマーカーとなる分子の同定を目指す。この研究により、SLEのtype I IFN過剰産生に関わる病態生理にもとづいた治療標的が明らかになり、より副作用の少ない新規治療薬の開発および新規バイオマーカーの樹立が期待できる。

研究成果の概要

本研究では、SLEの患者血清中に含まれているApoptosis derived menbrane vesicles(AdMVs)がSLEの病態形成にどのように関わっているかを探索した。先行研究ではAdMVsがISGsおよびtype I IFNを誘導するメカニズムとして、cGAS-STING経路を介した反応であることを示しているが、さらにtype I IFN受容体(IFNAR)の関与を調べるため、IFNAR抗体(IFNAR-Ab)を用いてISGsの誘導活性への影響を調べた。その結果、IFNAR-AbによりAdMVsのtype I IFN誘導能は著明に阻害され、IFNARの 関与が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、IFN-Iを誘導するAdMVsによる過剰なtype-I IFNが産生されるメカニズムの一部にIFNARが関与している可能性が示唆されている。SLEはheterogeneityがある疾患であり、治療薬の効果を予見することが難しい。本研究からすでに上市されているIFNAR-Abの治療ターゲットとして、AdMVsによるIFN誘導活性が強いSLEのサブグループが同定できる可能性があり、新規バイオマーカーの樹立に新たな知見をもたらすことが期待できる。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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