研究課題/領域番号 |
19K17889
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
峯岸 薫 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (40616877)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 23Na-MRI / 関節リウマチ |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)は生物学的製剤など薬物療法の進化により関節破壊抑止や身体機能保持が可能となったが、現在は関節予後に加えて、生命予後の改善を目的とする治療法の確立が重要な課題となってきている。RAにおいて、食塩摂取量の増加がRAの増悪のみならず、心血管疾患のリスク増加および生命予後を悪化させることが報告されているものの、その詳細なメカニズムは解明されていない。本研究では、23Na-MRIを用いた臨床研究とマウス関節炎モデルを用いた解析を行うことで、組織に蓄積するNa+がRAを増悪させるメカニズムおよび心血管系に与える影響を解明し、将来的にRAの生命予後の改善を目指す。
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研究成果の概要 |
RA患者を対象とした23Na-MRIを用いた臨床研究では、皮膚のNa+量の高い症例でRAの疾患活動性が高く、RAにおける炎症には“Na+が関与している”可能性が示唆された。今後、動物モデルで組織に蓄積するNa+がRAを増悪させるメカニズムの解明を目指す。さらに、本研究を進める中で、23Na-MRI技術の基本を習得し、国際共同研究としての協力体制を構築することができた。今後日本に23Na-MRIを導入し、臨床研究を推進していく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体内のNa+量は腎臓によってほぼ一定に保たれていると考えられてきた学術的背景の中で、我々の国際共同研究グループが着目している「組織局所におけるNa+蓄積」は、当該研究領域においてブレイクスルーとなる発見であり、最先端の研究に位置付けられる。さらに、RAにおいて、Na+の恒常性維持機構の破綻およびそれに伴う組織Na+蓄積を証明することは、RAのみならず、その合併症である高血圧、脳・心血管疾患などに対する新しい予防・治療法の開発につながることからも、本申請研究は、臨床医学や創薬の視点からも非常に重要な研究意義を持つ。
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