研究課題/領域番号 |
19K17899
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 社会医療法人神鋼記念会(総合医学研究センター) |
研究代表者 |
高橋 宗史 社会医療法人神鋼記念会(総合医学研究センター), 総合医学研究センター, 医長 (20814437)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | CPPD結晶沈着症 / 関節液 / メタボローム解析 / ピロリン酸カルシウム結晶沈着症 / メタボロミクス / 偽痛風 |
研究開始時の研究の概要 |
ピロリン酸カルシウム(CPPD)結晶沈着症は関節炎を引き起こすが、病態の機序は不明な点が多い。診断には偏光顕微鏡下での関節液中のCPPD結晶の証明が必要とされ、血清バイオマーカーの開発が課題となっている。ピロリン酸が代謝の副産物であること、CPPD結晶沈着症がリウマチ性疾患であることから、その研究にメタボローム解析が有用ではないかと考えた。本研究では関節液のメタボローム解析を行い、局所での代謝経路の特徴を解明し病態の機序に迫る。また血清のメタボローム解析の結果とも照合し、血清バイオマーカーを作成することを目的とする。本研究により新たな足がかりを作ると共に、世界初のバイオマーカーの開発に挑む。
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研究実績の概要 |
令和3年度に偽痛風患者の関節液と血液を各々18検体、偽痛風発作が収まったあとの血液を5検体、関節リウマチ(RA)の関節液と血液を各々12検体用いてメタボローム解析を行った。令和4年度にはその結果について多変量解析などを行い、本研究の目的であるピロリン酸カルシウム結晶沈着症(CPPD症)の関節液および血液の代謝プロファイルの特徴、病態に関連する代謝経路の同定、血清を用いた診断バイオマーカーの同定について検討した。その結果ピロリン酸カルシウム結晶沈着症と関節リウマチの病態の違いにつながりうる代謝産物を同定した。また偽痛風の発作時を特徴づける代謝産物も同定した。令和2年度以降に実施を予定していたvalidation studyに関して偽痛風、RA、変形性関節症、その他リウマチ性疾患の関節炎患者より血液を収集しており、令和5年度にvalidation studyを実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和元年度に行う予定であった関節液、血液を用いたメタボローム解析であるが、良好な結果を得るために、代謝産物に影響を与えうる合併症を持っている患者を除外した。そのため十分な症例数が集まらず、当初の予定より遅れた。しかしながらその後は順調に研究を行うことができ、本研究の最終目的である血清診断バイオマーカーのvalidation studyを計画しているところである。
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今後の研究の推進方策 |
偽痛風、RA、変形性関節症、その他関節炎患者から血液を収集しており、各11例以上集まったところでvalidation studyを実施予定である。検体は現時点でほぼ集まっており予定通り実施する予定である。
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