研究課題/領域番号 |
19K17905
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
森田 貴義 大阪大学, 医学系研究科, 助教(常勤) (90728685)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | SLE / セマフォリン / マスサイトメトリー / Ki-67 / 増殖活性 / CyTOF / 全身性エリテマトーデス / 関節リウマチ / マスサイトメーター / 自己免疫疾患 / 免疫動態解析 |
研究開始時の研究の概要 |
従来の免疫動態研究はフローサイトメーターを用いて限られた少数の表面蛋白分子を測定し氷山の一角のみを解析してきた。本研究では、自己免疫疾患患者の臨床検体を用いて、従来の免疫関連分子群とともに新しい免疫調整分子であるセマフォリン分子群を同時に測定して関連性を解析する。その目的のため最新技術であるマスサイトメーター(Cytometry by time-of-flight: CyTOF)を用いて1細胞40種類の発現蛋白を一度に測定し免疫疾患の免疫細胞動態解析においてブレイクスルーを目指す。様々な免疫細胞集団に今まで解析されなかったセマフォリン分子群を同定し新規臨床病態マーカーに位置づける突破口を開く。
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研究成果の概要 |
本研究では免疫細胞を解析する最新装置であるCyTOFを用いてSLE患者のセマフォリン発現を評価した結果、CD8T細胞でセマフォリン4Dが強く発現しており、SLE患者ではその発現が低下している可能性を発見しました。このことはSLE患者のCD8T細胞が活性化している可能性を示唆しています。また、この解析の中で免疫細胞集団を評価する一つの指標として増殖活性マーカーが有用である可能性も明らかにできました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまではSLE病態を評価する上で液性因子の測定や免疫細胞集団の割合が測定されてきた。本研究においては、SLE病態における免疫細胞をセマフォリンや増殖活性マーカーで免疫細胞の活動性をCyTOFを用いて包括的に評価することができる可能性を見出した。この技術を用いることで今まで臨床的に十分捉えきれなかったSLE患者の免疫動態をより詳細に把握することができるようにると考えている。
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