研究課題
若手研究
本研究は、これまでノウハウを蓄積してきた生体二光子励起イメージング技術を駆使して、関節炎・関節破壊に関わる炎症細胞の遊走動態を可視化し、関節炎の発症機序を明らかにするとともに、関節リウマチ治療において臨床応用されている分子標的治療薬の生体内動態・薬効発現メカニズムを解明する。
関節リウマチ(RA)は、炎症性骨破壊を来す難治性の自己免疫疾患である。近年、様々な分子標的治療薬が関節リウマチ治療において臨床応用され、その骨破壊抑制効果が示されているが、生体内に投与した分子標的治療薬が実際に、“いつ”、“どこで”、“どのようにして”効果を発揮するのか、その薬理作用の詳細については不明な点が多い。本研究では、生体関節の二光子励起イメージング技術を駆使して、関節破壊に関わる炎症細胞の動態を可視化し関節炎の発症機序を明らかにするとともに、RA治療において臨床応用されている分子標的治療薬の生体内動態・薬効発現メカニズムを解明した。
本研究は、ライブイメージング技術の特徴を生かし、生体の炎症関節内における破骨細胞の動態や分子標的治療薬の体内動態を細胞レベルで時空間的に解明したもので、国際的にも独自性が高く、学術的に大きな意義がある。最先端のイメージング技術によって得られた基礎研究成果を臨床現場へ還元することにより、国内外のリウマチ医療へ貢献することができ、その社会的意義も極めて大きい。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 1件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 5件)
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