研究課題/領域番号 |
19K17912
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
岩崎 成仁 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (80808006)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Th2細胞 / マクロファージ / ヒスタミン |
研究開始時の研究の概要 |
肥満細胞・好塩基球から放出されるヒスタミンは、Ⅰ型過敏症反応(即時型反応)を誘導し、アレルギー疾患の症状発現において重要な役割を担っている。しかし、申請者らはこれまでに、抗原特異的Th2細胞、マクロファージ、ヒスタミンが関与する新規Ⅰ型過敏症様反応を明らかにした。マクロファージから産生されるヒスタミンが重要な役割を担っていることが示唆されており、本研究では、マクロファージによる新規ヒスタミン産生機構の解析を行う。
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研究成果の概要 |
ヒスタミンはアレルギー症状を誘発する重要な物質である。一般的にアレルギー疾患に関与するヒスタミンは、肥満細胞、好塩基球が抗原に反応して放出される。本研究では、これまで知られていなかったヒスタミンの新たな産生機構に着目して研究を行った。その結果、免疫細胞の一つであるマクロファージがTh2細胞と相互作用することでヒスタミンを放出することを明らかにした。また、Th2細胞自身にもヒスタミン産生能があることも同定した。さらに、動物モデルを用いて、これらのヒスタミンが生体内においてアレルギー病態に関与していることも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒスタミンはアレルギー症状の誘発に関与する重要な物質であり、治療ターゲットとなっている。日常臨床においても、抗ヒスタミン薬は広く普及した抗アレルギー薬である。本研究では、これまで報告のない新規ヒスタミン産生機構を明らかにした。その結果、これまでとは異なった観点からヒスタミンをターゲットとした治療法の開発が可能となる。このことが本研究の最も重要な意義であると考える。
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