研究課題/領域番号 |
19K17915
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
太田 裕一朗 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (80773051)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 膠原病 / サイトメガロウイルス再活性化 / サイトメガロウイルス / 再活性化 / サイトメガロウイルス抗原血症 |
研究開始時の研究の概要 |
膠原病における寛解導入療法中のサイトメガロウイルス(CMV)再活性化は、しばしば経験される重要な日和見感染症であり、予後の悪化や入院期間延長の原因となる。しかし、膠原病領域でCMV再活性化に関する疫学的・病態的な知見は少なく、CMV治療薬のみならずCMV抗原血症すら保険適応でないことが臨床的に大きな課題である。 本研究では、寛解導入療法を施行する全膠原病患者に対して前向きに臨床情報を収集することでCMV再活性化の実態を明らかにする。また、同患者群の末梢血リンパ球の表面抗原や血清抗CMV抗体を経時的に解析することで、膠原病患者におけるCMV再活性化の免疫学的機序を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
今回実施した前向き症例検討により、(1)CMV再活性化リスク因子として糖尿病合併、悪性疾患既往、初期プレドニゾロン(PSL)>0.91mg/kg/day、シクロホスファミド大量静注療法を同定し、(2)再活性化時のPSL≧37.5mg/day、CMV抗原血症≧2個、Alb<3.0g/dlがその後の抗CMV薬の必要性を予測することを示した。 (3)CMV再活性化に関わる免疫学的機序については、被験者の末梢血検体からCMV抗体やCMV特異的T細胞の同定を行うプロトコールを検討し、実際の症例から得られた検体の解析を行っている。現時点で結論は得られていないが、今後さらなる症例集積と解析を行う方針である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膠原病領域においてはこれまでCMV再活性化のリスクや抗CMV薬の必要性を前向きに検討した報告はなく、今回の検討においてそれらを明らかにすることができた。このことにより、リスクに応じてCMVアンチゲネミアのモニタリングをどの程度行うか検討することが可能となり、また抗CMV薬が必要と思われる症例を早期に判断して治療介入を行うことで予後を改善させる可能性があり、社会的意義があるものと考える。
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