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ヘルパーT細胞を介した免疫誘導性間葉転換のエピゲノム制御による免疫難病の新規治療

研究課題

研究課題/領域番号 19K17919
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

宮崎 佑介  産業医科大学, 医学部, 助教 (30596680)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード線維化 / 強皮症 / 間質性肺疾患 / IL-22 / JAK / IL-6 / 免疫誘導性線維化 / Th22細胞 / M2マクロファージ / JAK阻害薬 / 免疫誘導性間葉転換 / ヘルパーT細胞
研究開始時の研究の概要

ヒトTh22細胞の分化と機能を明らかにし、強皮症での上皮、血管内皮、pericyteから間葉転換を介した皮膚・肺線維化におけるTh22細胞の機能的役割の探索・検証を行う。そしてそれら標的細胞における、Th22細胞によるシグナル伝達・エピゲノム制御について解析を行い、免疫誘導性間葉転換におけるTh22細胞の役割を解明し、強皮症等の難治性自己免疫疾患における、新たな治療標的分子を同定する。

研究成果の概要

Th細胞はIL-6、TNF-α、IL-1β刺激下でTh22細胞が分化誘導され、抗IL-6受容体抗体、JAK阻害薬を加えると分化誘導が抑制された。末梢血フローサイトメトリー解析では、健常人と比べて間質性肺疾患合併強皮症患者はTh22細胞の割合が有意に高く、強皮症線維化肺組織に多くのTh22細胞が浸潤していた。IL-22はmonocyteからM2マクロファージへの分化を促進させ、VI型コラーゲンの産生を亢進させた。Th22細胞はIL-22産生を介して強皮症の免疫誘導性線維化に関り、IL-6阻害療法、JAK阻害薬によりTh22細胞の分化を制御することで、線維化が抑制される可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

強皮症などの免疫誘導性線維化を来たす難治性疾患では病態の解明や有効な治療法が確立しておらず、未だ予後不良な疾患である。ヒトにおいては強皮症の皮膚硬化や間質性肺炎などの線維化病態を誘導する病原性ヘルパーT細胞(Th細胞)は特定されていない。本研究では新規ヘルパーT細胞サブセットであるTh22細胞が、IL-22産生を介して強皮症の免疫誘導性線維化に関わっており、IL-6阻害療法、JAK阻害薬によりTh22細胞の分化を制御することで、線維化が抑制される可能性が示唆された。よって未だ治療困難な患者が多数存在する強皮症患者に多くの福音をもたらすことができる可能性が示唆された。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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