研究課題/領域番号 |
19K17940
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
|
研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 浩輝 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (80833011)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 薬剤耐性 / 感染予防管理 / 多剤耐性菌 / 感染管理 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、薬剤耐性(Antimicrobial resistance, AMR)は公衆衛生上の重要な問題として日本でもAMR対策アクションプランが2016年に5年計画で策定されている。そのなかで『高齢者施設等における抗微生物薬の使用実態に関する研究』が重点事項としてあげられている。 本研究は、急性期病院の集中治療室(ICU)や高度治療室(HCU)に入院してくる患者のうち、他の施設からの転入症例に焦点を当て、彼らの入院中の薬剤耐性菌の検出状況、および元の施設の感染予防・管理の状況の質的・量的評価を通じ、薬剤耐性菌の疫学的状況と高齢者施設等の感染予防・管理の状況の関連性を調査する記述的研究である。
|
研究実績の概要 |
新規の患者登録は終了し、耐性菌の検出された患者の「持ち込み」の割合、患者の背景分析および入院前にいた保健/福祉施設のリストアップなど、これまで蓄積した院内での患者情報を取りまとめる段階まで到達した。患者から検出したESBLなど耐性菌の電気泳動を用いた解析で、それぞれの耐性菌の関連性に関する基礎解析も終わっており、疫学的な関連性の解析が今後の主な研究活動となる。 周辺施設の感染管理に関する現状調査に関して、新型コロナウイルス感染症流行の関係で、他施設の訪問が制限されている状況が継続し、実地訪問した上での他施設の感染管理状況の把握が難航しているが、オンラインでの会合も織り交ぜて徐々に進めている。一方、新型コロナウイルス感染症や改定された感染対策向上加算の影響で、今まで以上に地域の施設との連携構築への機運が高まっており、お互いの取り組みを評価し改善し合う姿勢が生まれてきた。 R5年度も、上記の細菌学的レベルから地域の疫学的リンクを推察する調査との統合を図っていく。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の流行が続き、施設訪問が難しい状況が続いている。ただ、細菌学的な解析は比較的順調に進められており、上述の関連施設の調査とのデータの突合を目指す。
|
今後の研究の推進方策 |
感染伝播の疫学的リンクの解析を進め、論文化する。
|