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プロスタシンによる膵β細胞インスリン分泌制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K17958
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

石井 俊史  山梨大学, 大学院総合研究部, 臨床助教 (50835957)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードプロスタシン / インスリン分泌 / 膵β細胞 / インスリン
研究開始時の研究の概要

GPIアンカー型および分泌型セリンプロテアーゼであるプロスタシンは様々な臓器に発現するが、ENaCやTLR4を切断することが報告されている以外は、その多くが謎に包まれている。膵臓におけるプロスタシンの発現局在やその意義は知られていない。本研究は膵内分泌機能の主幹をなすβ細胞のプロスタシンに着目した。
申請者の研究室にて作製した膵β細胞特異的プロスタシンノックアウト(PRSS8-βKO)マウスはグルコース応答性インスリン分泌低下を認めた。本研究は、膵β細胞プロスタシン発現制御機構とCaチャネルを介したインスリン分泌制御機構を明らかにすることで、新規糖尿病治療開発の分子基盤構築を行う。

研究成果の概要

膵β細胞におけるプロスタシンの役割を明らかにするため,膵β細胞特異的プロスタシンノックアウト及び過剰発現マウスと,プロスタシンを発現抑制及び過剰発現させたマウスインスリノーマ細胞株MIN6細胞を用いてインスリン分泌を比較した.その結果,プロスタシンはインスリン分泌を促進することが判明した.また,プロスタシンノックダウンMIN6細胞ではCa2+の取り込みが抑制されたが,プロスタシンによる電位依存性Ca2+チャネルへの直接的作用は否定的であった.今後新たな基質の探索を要する.一方,プロスタシンは血糖依存的に発現調節され,インスリン分泌制御機構において重要な役割を担うことが示唆された.

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって膵β細胞プロスタシンのインスリン分泌機機構における生理的意義及び糖尿病における病態的意義が明らかになりつつある.血糖依存的に発現調節されるプロスタシンはインスリン分泌を改善させる新規治療ターゲットとして合理的な発現調節機構を有していると考えられる.本研究のさらなる追求によって糖尿病に関する新たな病態解明や新規治療開発へとつながることが期待される.

報告書

(3件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 膵β細胞プロスタシンによるインスリン分泌制御機構の解明2020

    • 著者名/発表者名
      石井俊史, 一條 昌志, 内村 幸平, 小林 秀俊, 滝澤 壮一, 古屋 文彦
    • 学会等名
      第63回日本糖尿病学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-01-27  

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