研究課題/領域番号 |
19K17965
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
西庄 俊彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任准教授 (40444723)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ビスホスホネート / PET-CT / 骨巨細胞腫 / 骨転移 / 薬物動態 / 薬物輸送システム |
研究開始時の研究の概要 |
ビスホスホネート(以下、BP)は破骨細胞に働き骨吸収を抑制するが、抗腫瘍効果の報告も散見される。我々は骨巨細胞腫症例に対してBPを局所投与すると極めて高い抗腫瘍効果を示すことを報告したが、効果が安定せず、標準治療として確立出来ていない。BPの薬物動態は不明な点も多い。そこで我々は新規イメージングシステムを用いてBPの薬物動態の解明を試みることとした。まずBPを放射線同位元素でラベル化してPET-CTで検出できる技術を確立したのち、動物モデルを用いて解析を行い、抗腫瘍効果を発揮できるような局所投与BPのためのDrug Delivery System(薬物輸送システム)を開発する。
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研究実績の概要 |
近年の栄養、衛生、医療の発達により長寿社会なり、同時に骨粗鬆症患者も増加した。がん治療の向上は生存期間の延長をもたらしたが、同時に骨転移による骨折や麻痺に悩まされる患者も多くなった。骨吸収抑制薬であるビスホスホネートは骨粗鬆症や骨転移に早くから使用されてきた薬剤であり、種々の骨粗鬆症治療薬が出現した今もその効果・安全性、経済性の観点から、基本となる薬剤である。一方、顎骨壊死や大腿骨非定型骨折など全身投与による合併症も未だ解決には至っていない。我々が行った骨巨細胞腫に対するビスホスホネート局所投与の臨床研究では、その効果は症例によりまちまちであった。我々はビスホスホネートの効果を強く発揮し、副作用を少なくできるような局所治療法の開発を目指し、ビスホスホネートの薬物動態の基礎研究を行った。 前回報告したようにビスホスホネートを放射線同位元素でラベルシリング化を試み、 [11C] アレンドロネートの合成を確認した。これを腓骨骨折モデルマウスに投与しビスホスホネートの薬物動態を反映していることを確認した。骨巨細胞腫患者から手術時に採取したサンプルにコラゲナーゼ処理で行った初代培養細胞系にゾレドロン酸を投与し、MTT assayを行ったところ有意に細胞増殖が抑制された。またcaspase assayを行ったところ、10μMでcaspase3/7の活性化がみられ、アポトーシスが引き起こされていることが確認された。さらにこの初代培養をマウス脛骨に投与して骨巨細胞腫モデルマウスの作成を試みたが、臨床像を反映するようなモデルマウスは作成できなかった。4T1を用いた乳がん骨転移モデルを考慮したが、転勤により研究は中断することとなった。
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