研究課題/領域番号 |
19K17983
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
向井 康祐 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (20815352)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 先端巨大症 / ソマトスタチン受容体リガンド / 成長ホルモン / LHRH / ソマトスタチン / ドパミン / 甲状腺放出ホルモン刺激ホルモン / プロラクチン / ソマトスタチンアナログ / 奇異反応 / IGF-1 / 経口ブドウ糖負荷試験 |
研究開始時の研究の概要 |
ソマトスタチン受容体リガンド(SRL: somatostatin receptorligand)による先端巨大症の治療効果は従来、考えられていたよりも低いことが報告されている。我々は後ろ向きに検討を行い、経口ブドウ糖負荷試験(OGTT: oral glucose tolerance test)においてGH奇異反応を示す患者ではSRLの一種であるオクトレオチドによるGH減少率が大きいことを報告した。そこで、本研究ではOGTTにおいてGH奇異反応を示す患者と示さない患者のSRLの治療効果に違いがあるかについて前向きに検討し、新たな先端巨大症治療アルゴリズムを確立することで個別化医療の達成を目指す。
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研究成果の概要 |
先端巨大症において、経口ブドウ糖、甲状腺ホルモン放出ホルモン、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(LHRH)の3つの負荷試験による成長ホルモンの奇異反応を認める患者と認めない患者において、ソマトスタチンリガンド(SRL)、ドパミンアゴニスト(DA)の有効性に違いがあるかどうかを検討した。その結果、LHRH負荷試験のGH奇異反応がSRL有効性と関連していた。また、プロラクチンを同時産生する先端巨大症のうち、Mammosomatotroph tumorを原因とする先端巨大症はMixed somatotroph-mammotroph tumorを原因とするものに比べ、DAに対する反応性が良好であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先端巨大症の薬物治療の第一選択であるソマトスタチン受容体リガンドの有効性が高くないことから、その有効性の予測が求められている。予測法として病理組織学的方法がこれまでに報告されているが、病理組織が存在しない非手術例ではこれらを使用することはできない。今回、薬剤を投与する負荷試験に対する成長ホルモンの反応によりソマトスタチン受容体リガンド有効性を予測できないか、検討したところ、LHRH負荷試験により予測できる可能性があることが判明した。有効性を予測することにより先端巨大症の個別化医療に貢献できる可能性がある。
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