研究課題/領域番号 |
19K17994
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
福田 高士 福岡大学, 医学部, 助教 (10812779)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 成長ホルモン / 下垂体腺腫 / 下垂体 / 先端巨大症 / AIP |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、遺伝性の下垂体腫瘍である家族性下垂体腺腫の原因遺伝子の一つであるarylhydrocarbon receptor-interacting protein (AIP;遺伝子はAIP)の機能解析を我々が有する細胞株を用いて行うものである。 AIPを欠失させた成長ホルモン分泌細胞株(AIP KO GH3)AIP KO GH3に対して各種薬剤を投与することでAIPの機能に関連する蛋白質またはシグナル経路を明らかにすることを行う研究である。
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研究成果の概要 |
arylhydrocarbon receptor-interacting protein(AIP)は家族性下垂体腺腫の原因遺伝子である。家族性下垂体腺腫は腫瘍が大きく、薬剤に対する治療抵抗性を示すことも知られている。我々はラットの成長ホルモン(GH)産生下垂体腫瘍細胞であるGH3のAIPをゲノム編集で欠失させたAIP KO GH3を作成した。作成されたAIP KO GH3を薬剤抵抗性のモデルとして薬剤スクリーニングを行った。 薬剤スクリーニングを行ったところCucurbitacin IはStat3のリン酸化を抑制し細胞増殖やGHの分泌を抑制することが可能であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下垂体腺腫は頭蓋内腫瘍の中で頻度が高い腫瘍である。GHを産生する下垂体腺腫であるGH産生下垂体腺腫は手術療法に加えて薬剤治療も用いられるが薬剤治療に反応しない症例も多い。我々はStat3のリン酸化が薬剤抵抗性下垂体腺腫の機序の一つとなることを示した。Stat3のリン酸化に作用する薬剤を検討することが薬剤抵抗性下垂体腺腫の症例における新たな薬剤治療につながる可能性を示した。
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