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終末糖化産物を介した低骨代謝回転型糖尿病性骨粗鬆症の分子制御機構の解明と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K17995
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54040:代謝および内分泌学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

田中 健一  産業医科大学, 医学部, 助教 (90596686)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード終末糖化産物 / 破骨細胞 / 糖尿病 / 低骨代謝回転 / 骨粗鬆症
研究開始時の研究の概要

本研究では終末糖化産物がどのようにして破骨細胞分化を抑制するか、その分子メカニズムを明らかにする。さらに糖尿病患者でみられる低回転型の骨代謝異常に対し、終末糖化産物が関与しているかどうか検討する。またAGEsシグナルを標的にした糖尿病治療薬の介入により、破骨細胞分化抑制を解除できるかどうか、糖尿病患者における骨代謝異常に対する治療応用を検討する。この研究により増え続ける糖尿病性骨粗鬆症の治療や骨折予防に貢献できると考える。

研究成果の概要

糖尿病患者は骨粗鬆症や骨折リスクが高く、慢性高血糖によって生成される終末糖化産物(AGEs)や糖尿病で特徴とされる低回転型の骨代謝異常が原因とされている。in vitroにおいてAGEsは骨芽細胞機能低下をきたすが、破骨細胞分化への影響は不詳である。また糖尿病でみられる低骨代謝異常のメカニズムは不詳である。グリコールアルデヒド由来AGEはNF-κBを介したIL-10の産生作用により、ヒト単球から破骨細胞への分化を抑制することが示された。2型糖尿病患者ではAGE濃度が高く、AGE濃度と骨代謝マーカーが負相関を認めたことから、高AGEs血症が低骨代謝回転の骨代謝異常に寄与する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖尿病患者は心血管疾患のみならず、骨粗鬆症や骨折リスクが高いことが問題である。糖尿病で特徴とされる低回転型の骨代謝異常のメカニズムとして、グリコールアルデヒド由来AGEのIL-10産生を介したヒト単球から破骨細胞への分化作用が関与している可能性が示され、AGEの新たな分子基盤が明らかにされた。また糖尿病患者の高AGE血症と低回転型の骨代謝異常との関連が示唆された。
現在の高齢社会において糖尿病、骨粗鬆症患者が増加し続けることで今後さらに医療費が増大することが予想される。糖尿病患者の高AGE血症をターゲットとした治療法の確立が、糖尿病のみならず糖尿病性骨粗鬆症に対しても有用となることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Glycolaldehyde-modified advanced glycation end-products inhibit differentiation of human monocytes into osteoclasts via upregulation of IL-10.2019

    • 著者名/発表者名
      Tanaka K, Yamagata K, Kubo S, Nakayamada S, Sakata K, Matsui T, Yamagishi SI, Okada Y, Tanaka Y.
    • 雑誌名

      Bone

      巻: 128 ページ: 115034-115034

    • DOI

      10.1016/j.bone.2019.115034

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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