研究課題/領域番号 |
19K18000
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
辻本 和峰 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (20801525)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 性差 / エネルギー代謝 / エピジェネティクス / 発現制御 / 遺伝子 / 栄養学 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
エストロゲンシグナルを介したDNAメチル化変化が長期に維持(=エピゲノム記憶)されている可能性が示唆される。PGC1αは糖代謝の制御に重要な役割を担っている転写共役因子であり、DNAメチル化変化がその発現に影響を及ぼしている。本研究では、近年、DNAメチル化に影響を及ぼすことが報告されたエストロゲンシグナルに着目し、PGC1α遺伝子のDNAメチル化に及ぼす影響、またそのメチル化変化が維持されることで閉経後の糖尿病発症の抑制に寄与するのかを検討する。
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研究成果の概要 |
雌性マウスにおけるPGC1αの遺伝子発現上昇は、さまざまな条件下での褐色脂肪組織の機能向上と関連しており、PGC1αによって制御される一部の熱産生遺伝子の発現変化がその機能獲得に寄与していると考えられた。エストロゲンシグナルは直接PGC1α遺伝子のDNAメチル化変化を生じておらず、PGC1αを介してその標的遺伝子のDNAメチル化変化を生じている可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
褐色脂肪組織のPGC1α遺伝子発現の性差が、熱産生機能向上を介して全身のエネルギー代謝に影響していると考えられた。本研究成果は、女性がいかにして男性よりも糖尿病発症から長期的に保護される体質をどのように獲得しているのか、その分子学的理解に貢献し、生活習慣病に対する新たな予防・治療戦略の基盤となることが期待された。
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