研究課題/領域番号 |
19K18006
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂根 依利子 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (70781342)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 甲状腺ホルモン脱ヨード酵素 / 甲状腺機能低下症 / 化合物ライブラリー / ハイスループットスクリーニング / ハイスループット / スクリーニング / 甲状腺 / 甲状腺ホルモン / 脱ヨード酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
甲状腺ホルモンは甲状腺より分泌されるホルモンであり、脳、筋肉、心臓、肝臓など全身の臓器に作用し、体全体の代謝に関わっている。甲状腺ホルモンは甲状腺から分泌後、各臓器で活性化・不活化され甲状腺ホルモン作用を発揮する。 本研究は、この甲状腺ホルモンの代謝を行う甲状腺ホルモン脱ヨード酵素に着目し、酵素活性の変化による甲状腺ホルモン作用の調節という観点から、新たな病態・疾患概念の確立や臓器特異的な甲状腺ホルモン作用調節機構に基づいた創薬を目的とする。
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研究成果の概要 |
甲状腺ホルモン脱ヨード酵素(D1、D2、D3)は甲状腺ホルモン作用の調節を行う重要な分子である。しかし調節経路は未だ不明な点が多いため、本研究で我々は化合物スクリーニングを行い、正に制御するヒット化合物(D1:6個、D2:34個、D3:5個)と負に制御するヒット化合物(D1:7個、D2:なし、D3:2個)を得た。このヒット化合物の多くが臨床使用されていることを活かし、当院の患者データを用いたコホート研究と統合させる手法により、アドレナリン受容体作動薬であるリトドリンはD2を正に制御、チロシンキナーゼ阻害薬はD3を正に制御することにより、甲状腺機能を変化させることを明らかにした(論文投稿中)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
甲状腺機能低下症は患者数が非常に多い疾患であるが、現在行われている合成T4製剤単独の補充療法では、投与量を調節しても、甲状腺ホルモン作用不足が残存するというアンメット・ニーズがある。本研究では甲状腺ホルモン脱ヨード酵素の視点からこの問題に取り組んだ。今回検証した化合物は得られた全ヒット化合物の一部であるが、特にD2を正に制御するヒット化合物は今後治療開発への可能性を秘めるものである。甲状腺ホルモン脱ヨード酵素の調節経路について新たな知見を提供した学術的意義に加え、未検証のヒット化合物も含めたさらなる研究への基盤を構築したという点で社会的意義も大きいと考える。
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