研究課題/領域番号 |
19K18016
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
小畑 淳史 川崎医科大学, 医学部, 特任研究員 (10771298)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | PDK1 / 膵β細胞 / vascularity / 血流 / 虚血 / 小胞体ストレス / インスリン抵抗性 / 骨格筋 / 血管内皮 / 糖代謝 / β細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
Phosphoinositide-dependent protein kinase 1 (PDK1)は、insulin receptor-PI3 kinaseの下流にあり、血管内皮細胞の増殖や生体での血管拡張作用を調節している。本研究では血管内皮特異的PDK1欠損マウスを用いて、血管内皮PDK1が全身の糖代謝及び膵β細胞へ及ぼす影響を包括的に解析することで血管内皮におけるPDK1の病態生理学的役割の解明を目指す。さらにヒト血管内皮で得られたデータをもとに、血管内皮PDK1の発現制御に迫る。
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研究成果の概要 |
3-ホスホイノシチド依存性プロテインキナーゼ(PDK1)はインスリンシグナルにおいて非常に重要な役割を果たすキナーゼである。我々は、PDK1を血管内皮特異的に欠損させたマウスを用いることで、血管内皮のPDK1が、インスリン分泌に重要な役割を果たす膵β細胞の血管構築、血流を保持する事で、膵β細胞量、機能維持に非常に重要な役割を果たすことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
血管内皮におけるインスリンシグナルについては、インスリン受容体は膵β細胞機能、量には関与がないこと、その下流にあるIRS2は生体内においては膵β細胞における血流の維持によりインスリン分泌に重要な役割を果たすが、単離した膵β細胞は機能的に問題がないと報告されている。我々はインスリンシグナルのさらなる下流であるPDK1に着眼し、血管内皮PDK1は膵β細胞の血管構築や血流に非常に大切な役割を果たし、膵β細胞量、機能維持に重要な役割を果たすことを明らかにした。このことで、血管内皮PDK1に着眼した新たな糖尿病治療法開発へのシーズとなる成果となったと考えられる。
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