研究課題/領域番号 |
19K18017
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
秋葉 和壽 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, リサーチアソシエイト (10649974)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | スプライシング / 深部イントロン / 成長 / POU1F1 / 下垂体 / アイソフォーム / 下垂体機能低下症 / イントロン / mRNA |
研究開始時の研究の概要 |
今回我々は、複合型下垂体機能低下症の原因となるPOU1F1の深部イントロンのレアバリアントに着目し、その病原性を以下の2つの手法で証明することを試みる。第1にPOU1F1遺伝子全長を非翻訳領域も含めてクローニングした人工遺伝子を構築し、培養細胞への一過性強制発現で解析する手法、第2に変異導入マウスを作出する手法である。これらの手法は他の遺伝子変異にも拡張可能であり、幅広い波及効果を有する。
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研究成果の概要 |
本研究では以下の2点で解析困難であったPOU1F1遺伝子変異と疾患との因果関係を示しました。第一に今回の遺伝子変異が通常解析できない深部イントロン変異にあったこと、第二に遺伝子変異の影響を受ける臓器が下垂体というヒトでは採取困難な臓器(下垂体)であったことです。我々はモデルマウスとモデル細胞を用いることで、この遺伝子変異が通常とは異なるタンパク質を複数作ること、その結果下垂体の発生を障害し、病気となることを解明しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に、本研究において確立したPOU1F1遺伝子の全長再現実験を他の遺伝子に応用することができます。その結果、これまで解析困難であった深部イントロンの病原性の評価につなげることができます。第二に、本研究を通じて我々は解析対象であるPOU1F1遺伝子変異の新しいモデルマウスを作製しました。このマウスはPOU1F1遺伝子の複数のアイソフォームを発現しており、今後POU1F1遺伝子研究有用なツールになると考えます。
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