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乳癌に影響する新規要因としてサイトメガロウイルスと免疫やホルモンの相互作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K18033
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

佐藤 祐子  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10825508)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードサイトメガロウイルス / 乳癌 / 免疫 / ホルモン受容体
研究開始時の研究の概要

乳癌ではホルモン受容体が発現していない癌は分子標的薬が無効で予後不良であり、発症には癌微小環境で免疫から回避するメカニズムが遺伝子レベルで明らかとなった。サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus: CMV)は宿主の免疫を調整することが知られており、また乳腺の腺房細胞に潜伏感染するが授乳期には再活性化して乳汁中に大量に排出されるためCMV再活性化にはホルモンの関与が示唆される。
以上より乳癌もCMVもその増殖にホルモンや免疫が関与すると示唆される。本研究では、本学に蓄積された乳癌の網羅的遺伝子発現情報を用いて、CMVが潜伏感染している乳腺での癌発症遺伝子や薬剤感受性との関係を解明する。

研究実績の概要

サイトメガロウイルスが乳癌治療薬感受性に与える影響、乳癌や乳汁分泌に関与するホルモンとサイトメガロウイルスの再活性化や増殖の関係、また乳癌に関与する免疫とサイトメガロウイルス周辺の免疫との関係を明らかにすることを目的としている。実験内容としては、乳癌組織の免疫染色、臨床データと網羅的に取集された遺伝情報の解析、in vitroの培養細胞を用いた実験を行う予定であった。
2019年度までに乳癌組織の免疫染色を行っていた。途中経過として、乳腺の正常細胞には80~90%程度の乳癌患者でサイトメガロウイルスの潜伏感染を示すタンパク質UL138が発現していた。また、癌細胞ではUL138の発現は認められずサイトメガロウイルスは潜伏感染していないと考えられるが、今後の結果を踏まえて判断する必要があった。サイトメガロウイスの増殖を証明するタンパク質immediate early (IE)は、現在までに乳腺の正常細胞と癌細胞のいずれも発言が認められないので、乳腺でサイトメガロウイルスが増殖している可能性は低いと推測するが、今後の結果を待って判断する必要があった。
この結果を基に、UL138発現の有無に関与する遺伝子やホルモンを明らかにできる可能性が生じた。また、in vitroでの実験ではサイトメガロウイルスの潜伏感染は再現できないが、ホルモンによるサイトメガロウイルスの増殖を知ることができると考えられた。乳腺正常細胞と乳癌細胞株で比較し、これまでの乳癌組織の結果と照らし合わせることで乳癌の増悪因子の解明のみならず、サイトメガロウイルス増殖のための因子が解析できる可能性があった。2020年度は研究を行える状況ではなくなったので進捗はなかった。

報告書

(2件)
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2021-12-27  

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