研究課題/領域番号 |
19K18036
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
吉本 信保 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (10551244)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エストロゲンレセプター陽性乳癌 / 一塩基多型 / 高リスク群 / 化学予防 / ホルモンレセプター陽性乳癌 / 発症リスクモデル / ER陽性乳癌 / SNP / 罹患リスクモデル / 発症予防 / リスクモデル |
研究開始時の研究の概要 |
本邦で急増するエストロゲンレセプター(ER)陽性乳癌は、タモキシフェン(TAM)などの抗ホルモン剤で発症予防が可能である。本邦で国などの公的機関が「対策型」予防として実現するには医療経済の視点も加味し、「ER陽性乳癌発症リスクが高く、かつ化学予防の効果が期待できる群」を選別して介入することが望まれる。今研究は、本邦において従来の疫学因子と、一塩基多型(SNP)のうち特に代謝酵素のSNPに着目し、これらを組み合わせることで統計学的に上記集団を選別可能なリスク評価モデルを構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本邦で特に増加しているエストロゲンレセプター陽性乳癌の化学予防を臨床応用するため、エストロゲンレセプター陽性乳癌発症高リスク群を同定しうるモデルの構築を目指した。遺伝因子である一塩基多型のうち、特にエストロゲンやテストステロンの代謝する遺伝子をコードする一塩基多型に注目し、研究を行い、有用となりうる遺伝子多型の同定を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今研究では、術後にホルモン療法をうけた252例のうち、2q35c rs13387042 AAを持つ症例では、AGまたはGGを持つ症例に比較して、無再発生存期間は有意に短く(p=0.0002)、Hazard Ratioは有意に高かった(HR 7.30; 95%CI 1.73-21.00)であった。この結果を踏まえると、エストロゲンレセプター陽性乳癌の発症予防を実臨床に導入するには、単に疫学的に発症高リスクな群を選別するだけでなく、この遺伝子多型の表現型も加味して判断することが有用となる可能性がある。
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