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lncRNAによるオリゴデンドロサイト分化の制御と再生医療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 19K18044
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

井上 順治  大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (20814859)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード髄鞘再生 / オリゴデンドロサイト / long non coding RNA / グリア細胞 / 脱髄 / lnc-RNA / Dry解析 / iPS細胞 / 再生医療
研究開始時の研究の概要

オリゴデンドロサイトは神経軸索に対し髄鞘を形成する細胞であり、これが傷害されると脱髄が生じる。ヒトのオリゴデンドロサイトをiPS細胞から分化誘導するには、長期間の培養を必要とする。その過程で様々な転写因子が発現することが報告されているが、長期間の分化過程で、どのような分子制御がなされているかについては、未だ未解明な部分が多く存在する。申請者は、ここで長鎖ノンコーディングRNA(lncRNA)が段階的に分化を制御しているという仮説を立てた。
本研究では長鎖lncRNAによるオリゴデンドロサイトの分化制御メカニズムを解明し、脱髄疾患の再生治療に利用できる機能的な移植用細胞を確立することを目的とする。

研究成果の概要

本研究では髄鞘再生治療を実現できる移植用オリゴデンドロサイトへの分化を特異的に制御するロングノンコーディングRNA(lncRNA)を特定することを目指し、iPS細胞から効率的にオリゴデンドロサイトへ分化誘導する培養方法を確立した上で、シングルセルでの遺伝子発現解析を行った。その結果、同一培養ウェル内に遺伝子発現が異なる複数のクラスターが存在することを発見した。Dry解析によりクラスターはオリゴデンドロサイト分化時系列において異なる段階であることが判明し、さらにオリゴデンドロサイト前駆細胞とみられるクラスター内で特異的に発現する複数のlncRNAを特定できた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

最新のシングルセル遺伝発現解析技術を利用したことにより、細胞集団全体の平均状態ではなく、個々の細胞の発現を個別に解析できた。培養ウェル内に存在する分化状態が良いオリゴデンドロサイト前駆細胞のクラスターに注目し、このステージの前段階で特異的に発現、あるいは減少する遺伝子、つまりこのステージへの分化を特異的に制御しているlncRNAを含む発現遺伝子を発見することができた。今後は本研究で発見した遺伝子群の発現を分子生物学的手法により人為的に制御し、髄鞘再生治療に有用なオリゴデンドロサイトを効率的に得られる培養法を確立する予定である。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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