研究課題/領域番号 |
19K18053
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
石橋 脩一 島根大学, 医学部, 医科医員 (70834795)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 神経芽細胞腫 / Acyclic retinoid / 分化誘導療法 / acyclic retinoid / 神経芽細胞 / in vitro |
研究開始時の研究の概要 |
MYCN遺伝子増幅した神経芽細胞腫(NB)に対するAcyclic retinoid(ACR)を用いた再発予防法を開発することである現在、13-cis-retinoic acid(13-cis RA)による分化誘導療法が行われているが、十分な効果が得られていない。最近、13-cis RAと同じビタミンAの誘導体であるACRが肝細胞がん(HCC)のMYCN遺伝子発現を抑制することが明らかとなり、HCCの再発予防薬として治験が行われている。そこで、MYCN遺伝子が増幅しているNBに対して、ACRの有効性をin vitroおよびin vivoの両面から明らかにする。
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研究成果の概要 |
MYCN遺伝子が増幅している神経芽細胞腫(NB)は、集学的治療後の再発が大きな問題となっている。我々はMYCN遺伝子増幅したNBのcell lineを用いてAcyclic retinoidの有用性をcell viabilityおよびMYCN遺伝子の発現量で検証した。cell viabilityでは薬剤投与によって有意に低下を示したが、他の比較した薬剤も同様の効果がみられた。またMYCN遺伝子の発現量の変化は認めなかった。追加で分化誘導療法の併用についても検証を行った。cell viabilityでは一部で単剤より併用で有意な効果を認めたが、MYCN遺伝子の発現量は明らかな効果を示さなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経芽細胞腫株を用いた今回の実験では、ACRの有効性は証明できなかった。また、分化誘導療法の併用によるcell viabilityの低下、MYCN遺伝子発現の低下を一部に確認できたが、その機序やタンパク質発現については不明であり、さらなる検証が必要である。これらの実験が発展し、高リスク群神経芽細胞腫の再発予防に対する分化誘導療法がより有効な治療法となることを期待したい。
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