研究課題/領域番号 |
19K18060
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
新田 吉陽 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (20725733)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自家蛍光 / 副甲状腺 / 手術手技 / 蛍光 / 手術技術の開発 / 蛍光機序の解明 / 外科手術への応用 / ※自家蛍光 |
研究開始時の研究の概要 |
生体組織や癌細胞を可視化することは、正確な解剖を把握し、癌細胞を完全切除することを目指す外科手術の安全性と精度向上に有用である。特に自家蛍光を利用した生体組織の識別は薬剤投与が不要で安全性が高く、幅広く応用可能である。本研究では、①悪性腫瘍を含む人体組織が有する未知の新たな自家蛍光の探索を行い、画像検査や外科手術における生体組織可視化の新しい応用可能性を見出す。②自家蛍光の原因物質を同定し、その生物学的意義を明らかにする。③組織の自家蛍光を利用した安全で簡便な術中蛍光イメージングシステムを構築する、以上を目的とする。
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研究成果の概要 |
当研究では、(1)人体組織、臓器、種々の癌組織の自家蛍光の測定、(2)新規自家蛍光の原因物質の発見とその生物学的意義の探索、 (3) 自家蛍光を利用した新しいイメージング法と手術方法の確立を目的とした。今回の研究で特に副甲状腺の自家蛍光に注目した。副甲状腺の自家蛍光は近年発見されたが、その原因物質は不明であり、一方で手術中に副甲状腺を発見するのに有用である。まず副甲状腺の自家蛍光物質を同定するために、蛍光強度の異なる副甲状腺間でタンパク質解析を行うことで、複数の原因物質を絞り込むことに成功した。引き続き細胞株を用いた遺伝子発現実験により、原因物質を確定することを企図している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を基盤として、新しい手術手技を考案すること患者にとって手術の安全性が向上し、医療従事者にとっては手術の難易度が低下することが期待される。また、新たな医療機器を開発することで科学技術の向上にも寄与する可能性がある。新たな自家蛍光物質が同定されることで、他の臓器でも同様の手法が使用できれば、副甲状腺に限らない、より多くの疾患の治療に貢献できる可能性もある。
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