研究課題/領域番号 |
19K18062
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 山梨大学 (2020-2021) 福島県立医科大学 (2019) |
研究代表者 |
中山 裕子 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90769001)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳癌 / PD-L1 / 浸潤性小葉癌 / EMT / 抗PD-L1抗体 / 腫瘍微小環境 / 浸潤性乳管癌 / 小葉癌 |
研究開始時の研究の概要 |
抗PD-1/抗PD-L1抗体は免疫チェックポイント阻害剤の一つであり、複数の癌種でその高い抗腫瘍効果が報告されている。乳癌領域においてもTNBCを中心に複数の臨床試験が進行している。一方で、免疫チェックポイント阻害剤が有効であるのは各癌種ともに10-40 %程度とされ、いまだバイオマーカーが確立されていないことが問題である。 本研究は、どのタイプの乳癌が抗PD-1/抗PD-L1抗体の適応となるのか、PD-L1発現機構の点から検証する。具体的には上皮間葉転換(epithelial-mesenchymal transition: EMT) に焦点をあて解析を行う。
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研究成果の概要 |
我々は抗PD-1/抗PD-L1抗体が有効な乳癌について検証した。対象は浸潤性乳管癌と浸潤性小葉癌とし、腫瘍微小環境について検証したが、浸潤性小葉癌の症例数が少なく、検証を行うには不十分であった。また、使用した抗体が、乳癌で適応となった抗PD-1/抗PD-L1抗体と異なっていることから研究方針の見直しが必要となった。そのため、十分な成果を発表することができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
浸潤性乳管癌と浸潤性小葉癌を対象に腫瘍微小環境について比較し、PD-L1の発現について違いがあるか検証した。浸潤性小葉癌とPD-L1の発現に強い相関があり、抗PD-1/抗PD-L1抗体が有効である腫瘍微小環境が整っていれば、浸潤性小葉癌の新たな治療戦略として免疫チェックポイント阻害薬が候補となる可能性があった。
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